内容説明
路傍の猫たちとの出会いがしらのナイショ話――。東京の下町や日本各地の路地裏で、ひょっと見つけた愛しのネコたちとの出会いがしらのシャッターチャンス! 30数年にわたる作品から選りすぐった116点に、記憶の糸を手繰り寄せながら、花さんがひとり言を添えました。モノクロームの懐かしい情景のなかで、いつか、どこかで出会った気になる物言わぬ隣人=癒しのネコたちをポケットに!
目次
猫ばかり撮っていた
猫との生活
猫でも見に行こう
ついこの間のこと
猫とのこのごろ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lonesome
51
なんだかとても懐かしい気持ちになる風景と猫たちの姿がまるで映画のワンシーンのよう。三十年前の東京の景色をリアルタイムで味わってはいないから懐かしいというのは変だけど、確かにこんな景色があったと感じられるのは、猫たちからその当時の空気を感じとることができるからだ。猫の、ふてぶてしいとも思えるくらい堂々と自信を持って生きているように見える姿がなんとも昭和の古き良き時代を感じさせる。渋谷の円山町辺りはよく行くけど今もあんなふうに猫がいる路地裏があるだろうか。2015/10/13
eipero25
2
武田百合子さんの富士日記をいつか読みたいと思っていたら偶然こちらが目の前にあって読む。 娘さんといっても現在すでに65歳。 昭和のうらぶれた場所に潜む猫のモノクロ写真集。 30年前も野良猫は変わらんなあ。 飼い犬はすごく変わったけどな。 2017/03/24
Cell 44
2
理屈なしに愛おしい。人のいない町、港、墓場に猫。記憶の中の野良猫と触れ合う。2013/09/05
雨巫女
2
猫が、自然体でいい。ますますネコを追いかけてください。2010/01/01
sawara50
2
「猫はきれい好き」の文章、面白いなあ。ペットショップにいるようなキレイな猫が一匹も居ず、路地と一体化しているところが良い。2009/12/01