交通新聞社新書<br> 競馬と鉄道 - あの“競馬場駅”はこうしてできた

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交通新聞社新書
競馬と鉄道 - あの“競馬場駅”はこうしてできた

  • 著者名:矢野吉彦
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 交通新聞社(2018/06発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784330877181

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内容説明

鉄道と同じく近代に輸入され、発展を遂げてきた近代競馬。
じつは、鉄道と密接なつながりがある。当書は、競馬場へ行くために乗り降りする駅を”競馬場駅“と称し、
そのつながりの深さと面白さを、「競馬場駅」をキーワードに繙いてゆく。
なぜ、あそこに駅があるのか? 
あの駅は競馬場駅が起源だった、鉄道ファンも知らない競馬場駅行き専用列車が走っていたなど。
従来の鉄道研究では埋もれていた競馬×鉄道の歴史と歩みを、豊富な資料を交えながら、
アナウンサーらしい軽妙な文書で紹介する。
■著者紹介
矢野吉彦(やのよしひこ)
フリーアナウンサー。昭和35年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。昭和58年に文化放送に入社し、主にスポーツ番組を担当。
昭和58年よりフリーとして活動。プロ野球、社会人野球、メジャーリーグ、バドミントン、Jリーグ、アメリカンフットボール、テニスなどのスポーツ実況を担当。なかでもテレビ東京系の競馬中継番組『ウイニング競馬』のレース実況アナとして長年活躍し、“土曜競馬の声”として、競馬ファンの間で知られる。

目次

●目次
第1章 日本の鉄道と近代競馬 そのはじまり
第2章 “競馬場駅”はこうしてできた
第3章 競馬場へ!! 観客輸送のライバル合戦
第4章 鉄道会社と競馬 ~その工夫とアイデア~ 
第5章 海外の”競馬場駅“ ~日本と似ている駅・似ていない駅~

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たこやき

22
競馬場と鉄道の関係性について、歴史などから紐解いた一冊。言われてみれば、そうだ、と思うのだが、明治くらいでは職住近接は当然で、鉄道会社が収益を上げるにはイベントが必要だった。でも、野球などすらない。目から鱗だった。東京競馬場を巡る鉄道会社の主導権争い。今の自分の感覚だと、住んでいるところから、一番楽に行ける路線を、と思うのだが、この頃は逆で、各会社が「うちが一番、楽ですよ」とアピール合戦をしながら、集客を狙っていた、というのが面白かった。2019/05/29

さっと

9
JRA馬事文化賞受賞作。明治天皇の横浜・根岸競馬場行幸から始まる競馬と鉄道のつながりを全国の競馬場の事例や豊富な資料をひもといて歴史的な変遷、おもしろさを掘り起こす。競馬の重賞競走にはかつてあった競馬場名や競馬史に残る名馬・偉人、地元メディアさまざま由来があってそれだけで楽しめるが、そこにはたしかに私鉄各社の名前もあって、JRA東京競馬場の専用駅の存在を知って初めて見たときはびっくりしたが、深いなれそめがあるのですね。2022/04/20

imagine

9
大、大、大満足。矢野アナの博覧強記ぶりが遺憾なく発揮されている。古い新聞の記事や広告などから、競馬場駅の開業時期、鉄道会社同士の競争といった情勢を読み解く眼力と想像力。そのどれもが、現地へ訪れる観客(=乗客)の視点で考察されている点も素晴らしい。鉄道会社や競馬関係者でも、ここまで両者を繫がりでとらえることはできないだろう。海外でレースコース付近に廃駅跡を発見してしまう感性に憧れるし、計り知れない知性と行動力に驚嘆。好きなものを追いかけ、研鑽を重ね、学問に1つの分野を提示してしまっている。強くて、面白い!2019/09/22

やまほら

8
競馬の実況アナウンサーが、「野球と鉄道」という企画展に触発されて調べて書いた本。明治天皇が開業間もない鉄道で横浜まで競馬観戦に行った話から始まり、細かくよく調べられている。なかでも、明治時代に東京から大阪や新潟まで競馬客のための専用列車が運転されていたのには驚いた。競走馬の鉄道輸送については3ページしか触れられていないが、実際にはどうだったのだろう。2018/06/03

Musa(ムサ)

6
競馬と鉄道の関係を紐解いた一冊。近代競馬と鉄道はどちらも幕末から明治にかけて同じように海外から入ってきたこともあり、思っていた以上に相互に関係しながら発展してきたことに驚かされました。2021/06/06

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