小学館新書<br> 戦前の大金持ち(小学館新書)

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小学館新書
戦前の大金持ち(小学館新書)

  • ISBN:9784098253296

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内容説明

昔の日本にはジョブズ並みがゴロゴロいた!

これまで日本の経営者といえば、「メザシの土光」に代表される質素倹約型が理想像とされてきたはずだ。しかし、それは果たして本当に伝統的な「日本の大金持ち」の姿なのだろうか。歴史を紐解けば、戦前の日本には、個性的でスケール感溢れる起業家たちがゴロゴロいた。戦前の日本は、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツ並みの人材が揃ったシリコンバレーのような場所だったのだ。武器商人から一大財閥を築いた大倉喜八郎、孫文の辛亥革命をパトロンとして支えた梅屋庄吉、パリで「蕩尽王・バロン薩摩」として名を馳せた薩摩治郎八……彼らの豪快なカネの稼ぎ方・使い方を見ていると、今の日本のビジネス界がずいぶんとこじんまり見えてくるに違いない。戦後のサラリーマン型経営が終わりを迎えた今こそ、彼らの型破りな発想力に学びたい。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

71
今年の社員旅行の足立美術館のお土産として購入した本。 どのお金持ちもほぼ初耳の方ばかりでしたが…、特に強烈だったのはバロンサツマこと800億使い込んだ薩摩次郎八さん。親類にこういうのがいたら迷惑ですが、なぜか憎めないのですよね。どの金持ちにも言えるのかもしれませんが…。女性のアソコにバタフライはただの変態ですが、バタフライもいいがパブリックの道に進んだバロンサツマ様。お金は人や国の絆もつくるのですね。悪用すれば汚い金ですが。2024/12/03

Kiyoshi Utsugi

35
出口治明の「戦前の大金持ち」を読了しました。 ・梅屋庄吉 ・薩摩治郎八 ・大倉喜八郎 ・土倉庄三郎 ・山崎種二 ・御木本幸吉 ・足立全康 の七人の大金持ちが取り上げられています。 この本を読む前から知っていたのは、大倉喜八郎と御木本幸吉の二人だけでした。 それにしてもスケールの大きな人たちだなと感心しました。2022/08/26

trazom

17
7人の「戦前の大金持ち」を取り上げて、その評伝と解説を付すという構成だが、成程、目の付け所がよい。今年は明治維新150年で、西郷隆盛を筆頭に、維新の元勲など同じ名前ばかりを聞かされて辟易としていただけに、表の歴史とは別のところで、こういう大きな仕事をした人がいるのを知るのは面白い。しかも、これらの人たちは、表舞台で脚光を浴びる人たち以上にユニークであり、更に、公益的でもある。出口さんらしい見事な人選の罠にハマって、とても豪快で爽快な気分になる。2018/07/31

くるみみ

15
約4年前に足立美術館のショップにて購入。(同じ人がいらっしゃった!)私設でしかも広大な敷地の庭の景観も含む豊富なコレクションを保った美術館の魅力に驚愕してお金持ちすごいなぁ。。と手が伸びた。「財閥」「革命」「相場師・山師」など現代では物語の中でしかお目にかからない言葉がつらなるレジェンドたち7人の紹介文。全員知らなかった。大倉喜八郎さんはホテルオークラでしょ、と思ってたら創業者はその息子だった。植林と教育に力をいれた土倉庄三郎さん、知って良かった。ミキモトの御木本氏を始め全員、文章から豪傑感が溢れていた。2025/03/24

Daisuke Oyamada

15
ライフネット生命の創業者で 歴史に造詣の深い出口治明氏が案内人となり、 歴史に埋もれた戦前の起業家たちの 人物像を紹介しています。 取り上げられている人たちは、 単なる成り上がりではなく、社会に還元することはもちろん、 文化芸術への投資を行う反面、 子孫に財産を残なかった人たちだという。 映画興行を始め、パトロンとして孫文を支え続けた梅屋庄吉。 パリの社交界で人気となり・・・ https://190dai.com/2023/06/15/戦前の大金持ち-出口治明稲泉連山川徹/2023/06/13

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