日本経済新聞出版<br> 中国 経済成長の罠 金融危機とバランスシート不況

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日本経済新聞出版
中国 経済成長の罠 金融危機とバランスシート不況

  • 著者名:関辰一【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 日経BP(2018/06発売)
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  • ISBN:9784532357672

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内容説明

不良債権は公式統計の10倍、
企業債務は8年で4倍に急増――
日本のバブル崩壊と同じ道をたどるのか?
気鋭の研究者が、独自のデータ分析を基に、中国経済に潜む脆弱性を明らかにする。

中国で日本のバブル崩壊が再現される可能性が高まっている。リスクシナリオは2つある。1つは、金融危機が発生するという資金供給面でのシナリオだ。もう1つは、バランスシート不況に陥るという資金需要面でのシナリオである。
筆者は、2022年までに中国経済がいずれかのリスクシナリオに陥る可能性は40%と見る。リスクの所在は、巨額な不良債権と企業債務にある。
中国の不良債権問題は深刻である。高成長が終焉する中、不良債権の増加が金融機関の経営を圧迫している。中国の金融機関が抱える潜在的な不良債権は政府の公表値を大きく上回る。すでに一部の中小金融機関が債務超過に陥り、取り付け騒ぎも発生した。金融機関の連鎖的な破綻が生じ、金融危機が発生するリスクを払拭することはできない。
また、中国の企業債務はすでに危機水域まで達した。銀行からの借入金などを含む企業債務残高の対GDP比はすでに日本のバブル期を上回る。いつ企業が過大な債務と資産の目減りへの対応から、バランスシート調整を余儀なくされ、その結果、債務返済を優先する一方、設備投資需要が縮小しても不思議ではない状況だ。
――「はじめに」より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トダ―・オートマタ

0
「中国バブル崩壊ヤバい」と言われているがそもそも中国バブルとは何なのかよくわからなかったので本書を読んだ 中国バブルは主に銀行理財商品などによってできているらしく銀行融資規制が強くなったので、高利回り理財商品で資金をあつめ投資をしていることが中心。 さらに企業の財テクが流行っており、日本バブルの末期と酷似している 問題は過剰な国有企業優遇によって モラルハザードが起こり、国有企業が過剰なリスクをとるようになった 国有企業から民間企業への転換が中国ではうまくいかなかったことがバブルを作り出した遠因だと考える2024/01/21

christinayan01

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いま中国恒大集団が話題になっているタイミングでピッタリの本を見つけて。2018年時点の中国企業の負債内訳を非常に細かくデータ化している。日本のバブルと同じ現象で規模10倍版が起こっており、3,4年後には日本の1991年頃と同じ事が起こるだろうと予言している。つまりは財テクをしているだろうというデータが出ていて、これが10年で数十倍になっている。金を大量に借りて、より利率の高い資産に横流ししているだけで、設備投資に全く回していないのが数字で出ている。また対GDP比の負債が170%を超え危険水域だとしている。2021/10/03

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