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内容説明
1958年に発表された本書は、終身雇用・年功序列・企業内労働組合の三本柱を軸とする「日本的経営」の特徴や利点を欧米に初めて紹介し、その後の海外の日本研究者にとってバイブル的存在となった。また、本文中のLifetime Commitmentの訳語として、「終身雇用」という言葉が初めて用いられたことでも知られている。日本の企業経営を考えるうえで基本文献となる名著、待望の復刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
84
1960年以前に書かれた日本経営論です。ここには私は日本の経営学のプロトタイプがあるともっています。それこそ当時は日本の企業を支えている三本柱ということで、「終身雇用」「年功序列」「企業内労働組合」というものが、あったということを早くからカンパしていた学者です。かえって外国の学者のほうが自国と比較して分析しやすいのかもしれません。訳も昔読んだ時と比べて読みやすくなっています。2016/02/18
き
3
占部先生の旧訳版を読みました。あまりにも有名な本なので、ハードカバーかと思いきや、小さな文庫本だった。後に本人も語っているが、そもそもアメリカの読者向けに書いていて、日本であれほど売れるとは全く思っていなかったらしい。本書では日本の経営の適当さ(非合理的な部分)を批判するとともに、結束の強さ、士気の高さについては驚嘆しているという感じ。非西欧国の産業化や工業化を進める時に、西欧的な合理主義や機能主義を押し付けてもうまくいかない。日本はまさに「和魂洋才」でうまく自己流を守って成功したと分析している。2016/11/12
ろーじゃ
2
著者のアベグレン氏は、1950年代に日本の経営慣行を分析・研究したその道の第一人者で、日本企業に「終身雇用・年功序列・企業別組合」の「三種の神器」がある事を初めて指摘した人です。 日本の企業文化や特質を知るには是非読んでおきたい本です。2013/08/12
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