内容説明
外惑星連合が地球軌道上のコロンビア・ゼロ軍港を奇襲、ついに第2次外惑星動乱が勃発する。高度に進化していく生体兵器、そして航空宇宙軍のイカロス42をめぐる熾烈な諜報戦――日本SF大賞受賞作『コロンビア・ゼロ』に続く、全6篇収録の新シリーズ第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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54
⭐️⭐️☆☆☆。ファン待望の新シリーズの二作目。だけど、今回俺には難しかった。「コロンビア・ゼロ」が面白かっただけにとても残念だった。つまらないのではなく、難しかった。感想どころかあらすじも解らない話さえあった。たぶん、ストーリーとしては全部繋がってるのかなとはうっすらボンヤリ推測出来る。唯一「航空宇宙軍戦略爆撃隊」と「工作艦間宮の戦争」は繋がっていると分かったが、正直そんなにカタルシスも感じなかった。残念。2018/06/01
kochi
17
外惑星連合軍側の奇襲攻撃により甚大な被害を被った航空宇宙軍は、深宇宙探査船「イカロス」を使った戦略爆撃で、劣勢を挽回しようとするが… 谷甲州の魅力はなかなか伝えづらいのだけど、あえて事例で説明しようとすると、「支店員の私は得意先の部長の接待のため、日本酒好きとの噂から割烹を予約したけど、庶務の子の同期情報だと、ワイン派だと言うことで、イタ飯に変えたら、中華一筋の当社専務も来ることになり、困った、コマッタ、みたいな、現実的な話^_^」これでは、伝わりませんね、すいません。2018/06/11
Mc6ρ助
10
『なかば逃げ腰になって、退避軌道を設定しようとした。その矢先に、視線を感じた。チャベス艦長だった。逃げる気は、なさそうだ。自陣に入りこんできた敵艦に、きつい御仕置きをするつもりらしい。(p81)』こういうところはいつもの航空宇宙軍史なんだけど、どこか、目的を見失って戦争が続いているように見えるのは、気のせい?次回作の進展に期待。2018/08/15
りょうけん
6
最近のはこういうのをハードSFと云うのか!? 2018/09/29
へ~ジック
6
人類が経験する2回目の宇宙戦争である第二次動乱を戦う船乗りの様を描く短編集。前作「コロンビア・ゼロ」に比べると背景説明などにページを取られて読みにくくなっている印象です。大好きだったノリが復活したのは書き下ろしの表題作でした。谷先生は宇宙基地や宇宙船を舞台にした軽いホラーがうまいと思います。2018/05/20