内容説明
SEの5人に1人は50代以上
やりがいつかむ、12人の働き方
SEの5人に1人は、おそらく50代以上。かつて「35歳SE定年」と言われたが、今となっては全く当たらない。IT業界は50代がいないと回らないのが実情だが、当の50代は不安を抱いている。
ラインのマネジャーになっていないSEにとって、ロールモデルがない。「どのような働き方をすればいいの?」「見本がなくて不安だ」となっているのだ。
そこで本書では、50代SEのさまざまな働き方を取り上げている。キーワードは「幸せ」だ。肩書より本人のやりがいや満足感に重点を置き、12人の働き方を紹介している。
(1)替えがきかない人として存在感を示すベテランSE
(2)職場環境を自分で作り、働きやすさを手に入れる女性SE
(3)昔取ったきねづかで貴重な戦力として働く56歳SE
(4)クラウドソーシングで定年後の目標を見つけた男性
(5)個人的に取得した気象予報士がいつしか本業になったSE
本書は「読者自身が持つスキルに気づく」助けになるだろう。さらに、自分のスキルに気づいてから改めて本書を読むと、「SE経験を活かしたこんな働き方があるなんて気づかなかった。自分もやってみよう」といった発見があるはずだ。
将来に不安を感じたら、本書であなたに合った働き方を見つけてほしい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さと♪
6
エンジニアはもういいんじゃないかと。2021/07/04
conegi
5
50までにはまだ時間があるが、少々気になるタイトルだったので手にとってみた本。50を過ぎたSEの方達の事例が多く、一部は参考になり、共感できる内容もあった。やはり大きく分けると新しいスキルを習得するか、従来のスキルをより深めるか。ITスキルは面白く魅力的だが、近年の流れについていけなくなってきているという自覚もあるのでどうしたものか。 また、クラウドソーシングでの副業というのは意識していなかったが興味が出てきた。ちょっと調べてみようかな。2023/02/23
nicokiyo
4
キラキラした五十代も沢山いると勇気づけられました2020/08/13
牧神の午後
4
結局取り上げられている人、ってのは成功した人なわけで。別に意地悪を言うつもりでもないけど、なんというかこのテの本ってあなたにもできる、的なところが少々うさんくさく思ってしまうヒネクレ者な自分がいる。井亀あおいさんが「普通の人の話を読みたい」といっていたのと近しい感情を覚えてしまう。2019/04/23
issy
2
(技術あるいはマネジメントの)強みを極める、軸足を半歩ずらす、替えがきかない人になる、自分の環境を作る人になる、得意を「副業」にする、経験を武器に転身する、の7つの切り口で50代SEの実際の生き方を紹介。いずれもスーパーマン的な働き方をしてる人ではない点はお手本になりそう。無理はしない、学ぶ、教える、視野を拡げる、がエッセンスかな。2018/09/23