集英社コバルト文庫 海の娘が生まれるところ

著者名：山本瑤【著】/山本鳥尾【イラストレーター】

集英社（2018/05発売）

• ISBN：9784086016780

内容説明

可愛がっていた弟が事故で死んでしまった！　もしかしたらわたしのせい…!?　蒼子のショートカットだった髪の毛も突然伸びだし、真っ白になってしまう。いたたまれなくなった蒼子は家を飛び出し、不思議な少年とともに弟を連れ戻すため黄泉の国に旅立つことになるのだが…。見つけた！　私を本当に愛してくれる人…！　雑誌で好評を博した連載に加筆修正をし、書きおろし短編も収録した感動の一冊！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[夏姫]

古事記を題材にした静かな物語です。少し重い物語で恋愛も少なめですがちゃんとありますでも今の少女小説ではあまりこういった作品が人気がないのが残念です

2012/11/11

[雨蛙]

硬質な空気感の不思議な世界を旅していく中で、ひとつまたひとつと、謎が現れるので、読み出したら止まらなくなりました。結構重たい話なのに最後に霧が晴れるように視界が開けるので、ふっと心が軽くなりました。あまあまなお話やラブコメも好きですが、たまにはこういう本も読みたかったところです。

2012/11/02

[みかづき]

「花咲かす君」シリーズが好きだったので、これも似た雰囲気で嬉しかったです。内容はもう少し重めで、恋愛も少なめですが。だからこそこれからの二人の変化に期待してしまいます。ハチ絡みで。読む前は、異世界での死生観を学んで、常識的な考えで元の世界に戻る…というのを想像していたのですが、違った方向にいったことがまた満足です。表紙も好き。読み切りでも納得ですが、もう少しつづきが見たいです。

2012/11/05

[t-snow]

厳しさと甘さが入り混じって、どこかふわふわとした旅路。ハチかわいい。

2013/01/27

[Aladdin]

少女小説というより、児童文学という雰囲気。死んでしまった弟を探して黄泉の国に行く所は定番な展開ですが、恋愛要素もちゃんとあり、面白かった。最近のハイテンションな小説で疲れた時の息抜きに。

2012/11/04