内容説明
南町奉行所臨時廻り同心の山本市兵衛は、南町奉行・筒井伊賀守政憲の内与力・坂崎忠右衛門から江戸を騒がす輩について「密命」を受ける。商家のあるじを毒殺した下手人、金で人殺しを請け負う暗殺集団など、江戸の治安を乱す「悪」に、冴えた推理と名刀「石斬丸」で立ち向かう。めっぽう腕が立つが、困っている者には底抜けに優しい爺侍! 期待の新シリーズ第一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
91
臨時廻り同心 山本市兵衛 1巻。南町臨時廻り同心の市兵衛。定町廻り同心を経て臨時廻り同心となるが、主は南町奉行筒井伊賀守の密命を内与力坂崎から受け探索事件解決にあたるが、名刀石斬丸で悪を切り捨てるは、内与力より潤沢な資金援助をしてもらうはちょっと異色な臨時廻り同心で面白いですね、時次郎、仙蔵、欽八など脇役の活躍も頼もしい。2019/10/18
真理そら
14
秋川小治郎ってw一話ずつ完結するシリーズ物仕立てになっているのがうれしい。「石斬丸」も主役かな、なんとなく聖剣っぽい。次作が楽しみ。2018/07/24
M2
6
臨時廻り同心の山本市兵衛が奉行の内与力から密命を受けて活躍するシリーズ第一弾。51歳の市兵衛さんは円熟した優しい人柄が魅力的。しかも腕が立って滅法強い。この作者さんの作品は主人公に超人的な能力が付随されてることが多いけど、今回は「石斬丸」がそれに当たるのかな?刀は身を護るための道具で魂があるわけではない、魂が宿っているのは使い手の心だという市兵衛さんだから石斬丸が暴走することはないと思うけど。石斬丸の存在以外はありふれた設定ながら主人公の市兵衛さんや周りの人々が魅力的に描かれていて楽しく読めた。2018/04/02
goodchoice
3
定町廻りを卒業して、臨時廻りになった主人公が、奉行の内与力の密命を受けて探索するという以外とよくある筋立てだが、主人公や周りの脇役達が魅力的で、結構楽しめる。次巻も読んでみたくなった。2018/10/24