内容説明
「定説」と違うことをやってみる。 その勇気が新たな道を切り開く。 クラゲの研究でノーベル賞を受賞した下村脩、マリー・キュリーのもとで研究した日本人・山田延男、星新一が唯一の弟子と認めた作家であり研究者でもある江坂遊―― 第一線で活躍する科学者たちは、どう挫折を乗り越え、「今までにないもの」を生み出してきたのか。 自分の仕事や人生を見つめ直すうえで、新たな視点を得られる一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
50
文系の研究者のケースも知りたい。内容的に一言ではいえない分野が多いので難しいかもしれないが……。有益な読書だったことは間違いない。2018/02/21
けぴ
38
不均衡進化説:DNAが二つに分かれて複製されるとき,両方の鎖の上で起こる変異の頻度は同じではなく,リーディング鎖と比較してラギング鎖での頻度が高く,これによって多様な遺伝子を生み出されるという話が興味深かった。この説を唱えた古澤満さんの様に真っ直ぐに突き進んだ人の話もあれば、地震学者の石田瑞穂さんの様に紆余曲折した話もあり、人生の多様性を示す好著でした。2018/11/29
水色系
32
タイトルこそ『理系という生き方』であるが、多様な分野の第一人者を招いてその分野を選んだ理由や出会いについて掘り下げていく本であった。遺伝子工学と知らないでいる権利(5章)、人はなぜ回復するのか(10章、統合失調症の研究の話)が内容としても特に興味深く読んだ。最近著者が出した『中井久夫 人と仕事』読みたいな。【いわた書店一万円選書4冊目】2023/09/03
ぐうぐう
28
2015年に東京工業大学での最相葉月の講義を収録した『理系という生き方』。講義名は「生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか」。最相は、とりあえず東工大に入学したものの、学ぶべきテーマも目指すべき将来も決まっていない学生達に対して、最相自身が関心を覚えた、あるいは感銘を受けた学者達の生涯を紹介し、二回に一回は現役の学者を招き、研究テーマとなぜその道に進んだかの過程を訊き出す。具体的なロールモデルの提示は、東工大の学生でなくても、すこぶるおもしろく興味深い。(つづく)2018/03/27
貧家ピー
9
著者が東京工業大学での4か月間の講義「生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか」を書籍化。クラゲ研究でノーベル賞を受賞した下村脩氏、星新一の弟子 江坂遊氏、広島地方気象台(空白の天気図)など。生涯一つのテーマを貫いた人、途中で道を変えた人、異端といわれてきた人、すでに伝記や評伝が出ている歴史上の偉人についてはそこに書かれていない秘話を講義したとのこと。話だけではなく、本人に来てもらい話を聞けたり質疑応答できたのはうらやましい。一限でも人気だったのも頷ける。2024/01/22
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