内容説明
ニューヨークタイムズベストセラー! エスクァイア誌ブックオブザイヤー! 2011年、24歳にして史上最年少のホワイトハウスのスピーチライターの一人に選ばれたデビッド・リット。「大統領の笑いのミューズ」と呼ばれたジョーク担当スピーチライターが、アメリカ合衆国前大統領バラク・オバマの知られざる素顔とホワイトハウスの内幕を、ユーモアあふれる軽やかな筆致で描く。歴史に残る数々の名演説はいかにして作られたのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
58
政治観と仕事観に垣間見る変化への思いが、行動力の源泉。機会創出は巡り合わせにも左右。BBが象徴となり、二期目の選挙運動の精神的退廃を抱えながら、NAACPのスピーチで集大成。燃え尽き症候群。最終出社日に、荷物を抱えて振り返った雪が舞うホワイトハウス。もれなく貴重な人生経験。JFK空港に向かう機内で見た演説が転機であり、そのJFK空港の混乱で本著を〆る複雑な心境。政治の世界と、その後も繋がり続けていると推察。本筋以外で印象的なのが、お気に入りの画家の1人ロックウェル氏の『自由の女神』の件。正に、USA! 2019/03/21
白玉あずき
42
理想を信じる若者の現実との折り合いを付けていく姿や、合衆国の「民主主義」の実相や、あれやこれやが新鮮で面白く、満足して読了したけれど・・・私は理想を失ったら「政治」の存在価値など無いわと青臭くも思っているのだが、渦中にあったら手段の目的化、権力への慣れなど、信念が磨滅し理想が変質していくスピードも速かろう。本当に著者が若いうちに書いてくれて良かった。オバマ政権から急転してトランプ政権へ。合衆国内の分断も極まった感が。偽エリートのAlfalfa Clubに対する嫌悪。金で票が買える、内実よりイメージ戦略。2020/02/23
はるき
28
アメリカ人だったら興味深く読めるんでしょうが、私にはちと現実感が薄いかな。ユーモアと自虐を織り混ぜながらの自己主張。日本人にはなかなか真似ができません。2018/06/28
おおた
23
24歳の僕がって言うけど、オバマのスピーチを考えるチームは基本30歳以下だったようで、そのくらいの年齢の方が柔軟で国民に分かりやすい文章を考えることができた、ということなのかな。著者はちょっと引いてしまうくらいの民主党支持者で、そこから人生が変わっていく様子はおもしろかったが、ある程度はコネもあり。とはいえ、日本の総理大臣のスピーチライターと言われた人との年齢を比べると、オープンな社会で若いうちから大きな経験ができることが国の勢いともつながってるように見えた。2019/09/11
たらお
21
世界が良い方向に変わるのではないかと感じさせた「我々ならできる。」という力強いスピーチを筆者が書いた訳ではありません。大統領の専属のスピーチライターは多数おり、著者はジョーク担当。若者なりの失敗はありますし、共和党による攻撃、オバマケアが準備不足でスタートしたことで支持率が下がっていく時期とも重なり、「政治で世界は変えられない」と、オバマ政権末期28歳で退職を決めます。道徳的なこと、正義と思われることが政治の世界では通用しないことが書かれており、サクセスではなく青春の挫折といったストーリーです。2019/03/24
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