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内容説明
2018年4月、ロシアワールドカップを目前に控え、日本サッカー協会は突然ハリルホジッチ監督解任に踏み切る。歴史を紐解けば、監督解任や選手間の内紛、それにともなう無責任な報道は何度も繰り返されてきた。「日本社会」において「サッカー」とはいったい何だったのか。1921年の第1回「天皇杯」から、2018年のロシアワールドカップ出場までおおよそ1世紀を、貴重な文献と著者自身の視点で振り返る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
8
三菱ダイアモンドサッカーのマイナーなTV番組を見ていた頃が懐かしい。いつまにかW杯に魅了され、ドーハの悲劇に感嘆し、ジョホールバルの歓喜にガッツポーズをしたのが昨日のことのよう。吉本隆明の言う「自分たちに固有なものと世界普遍性の2重性」を今の代表は体現しつつある。ブラジルW杯での敗戦があってこそ今がある。日本サッカーの歴史があり、ジャーナリストとの関係があり、サッカーについて書く本はこれが最期という著者の覚悟と同時に寂寞の念が伝わってくる。その時代をともに生きた人でなければ書けない内容。堪能しました。2018/06/27
どっく
2
サッカーが今以上にマイナーな時代でも、サッカーを愛し日本サッカーの躍進を期待し続けたファンは確かにいた。しかしそんな人達の熱い想いとは裏腹に、日本サッカーは弱小暗黒時代をあまりに長くひた走り続けてしまう。 著者の体験を軸に、愛憎入り交じった文章で日本サッカーの歩みが語られている。当時の悔しさ、辛さ、暗い気持ち、希望、一語では表せない感情が伝わってきてとても面白かった。 サッカー好き歴10年の自分にとって、過去を知る事のできるありがたい本だった。2018/10/18
Mimuchi
2
Jリーグ前も含めてエピソードは楽しめる。サッカー本の紹介もあり違った見方が出来る。2018/05/28
masabox
1
日本サッカーの歴史を紐解くタイトルの100年史に偽りのないものですね。Jリーグ前、そしてそのバブル。その後の日本代表が世界の舞台に出ていく中でのオモテウラ。批評的な文書を定期的に世に送り出してきた著者の愛と憎しみのってのもまさにそのとおりで、そんなコト言わないでよって思っちゃう記述もチラホラ。「得失点差を意識していない知力を疑うシーン」ってそりゃそうですけど。とは言え、そのサッカーへの愛も十二分に感じられる圧巻のボリュームです。こういう歴史の一面も知っておくべきである。2022/01/31
湘南☆浪漫【Rain Maker】
1
日本サッカーを独特の視線で語っているんだけど、「村上龍にとってのサッカーはどうやら中田英寿個人への興味しかなかった。」とさらっと切り裂いているところが素晴らしい(爆) 広がらずに狭いところで完結してしまった、と。2020/01/30




