祥伝社文庫<br> 吉祥寺の朝日奈くん

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祥伝社文庫
吉祥寺の朝日奈くん

  • 著者名:中田永一
  • 価格 ¥680(本体¥619)
  • 祥伝社(2018/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396338022

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内容説明

彼女の名前は、上から読んでも下から読んでも、山田真野(ヤマダマヤ)。吉祥寺の喫茶店に勤める細身で美人の彼女に会いたくて、僕はその店に通い詰めていた。とあるきっかけで仲良くなることに成功したものの、彼女には何か背景がありそうだ…。愛の永続性を祈る心情の瑞々しさが胸を打つ表題作など、せつない五つの恋愛模様を描く中田永一の代表作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

316
瑞々しい恋愛短編を5編収録。どの作品も好きですが、「三角形はこわさないでおく」、「吉祥寺の朝比奈くん」の2編が特に好きです。「三角形」ではツトムと小山内さんと、廉太郎の瑞々しい関係。小山内さんがクラスが別になった廉太郎に、少しでも話せるように行動していた事に胸が動きました。高校生らしい瑞々しい恋愛ですね。「吉祥寺」では、哲雄先輩が最悪でしたね。朝比奈くんも片棒を担いでいましたが、真野への気持ちの変化から変わりましたね。朝比奈くんと真野が遠回りしながらも、再び会って欲しい。瑞々しい恋愛を描く名作ですね。2015/08/30

射手座の天使あきちゃん

277
恋愛をめぐる5短編 「吉祥寺の・・・」やってくれるじゃん、なるほどね そういう仕掛けなのね、ちょっと切な過ぎない!? 「うるさいおなか」 ハラナリストってネーミング・センスがもう最高!(笑) 「三角形は・・・」思わず う・ふ・ふ これ「いいね!」ですよね ただ者じゃないですよね、中田永一さん <(^_^;2013/03/08

にいにい

266
中田永一さんの優しさ溢れる恋愛短編5篇。人との巡り逢いの不思議さを淡々と語り、心地好い読後感を運んでくれる一冊。劇的なことはないけど、完全な着地もしないけど、先が楽しめる締めくくり。「三角形」の小山内さん、「吉祥寺」の真野さん、「おなか」の高山さん、こんな雰囲気いいなぁ~。「交換日記」も「ラクガキ」も急がないのが最高~。目先だけで結論付けないで、ゆっくり構えたつきあい。ちょっとしたどんでん返しも良いスパイスの楽しい青春物語だった。中田さんバージョンの乙一さん好きだな。2016/03/01

ちぃ~

232
読友さんに薦められ、「百瀬、こっち」読んでからお気に入りの中田永一さん(^ε ^ * 。今回も5つの短編に、優しくゆったりとした恋話を切なく、ほろ苦く描いてくれた。なんかもどかしい進み具合、微妙なすれ違いにキュンキュンo(><)o。結末を私たちに委ねてくれる世界が、時間が広がるような心地よい読後感の一冊。どの話もすご~く良かった。特に、「三角形」と「おなか」。小山内さんの決断、高山さんの割り切り。こんな対応出来る様にわたしも、読書で、心の修行だ~(9*゚▽゚)9”。2016/03/05

再び読書

203
最初の「交換日記始めました!」が、印象的でした。中田氏の感覚が溢れる 本。しかしながら、メジャーなペン・ネームの乙一氏の作品は未読のため、まだよく作家について理解していない状態です。でも、ひとつだけ言えるのは、三冊読んで、中田氏の作品はとても気持ちよく感じるという事です。男女の接し方が、距離感がとても心地よく感じる。遠い昔に忘れた淡い気持ちを思い出してしまう。別ペン・ネームの作品も読んでみたいと思います。表題作も面白かった。2015/01/12

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