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内容説明
まんが道にも登場した幻の作品を初単行本化
『宇宙少年団ロケットくん』は『まんが道』の中でも最も有名なエピソードに登場するマンガです。
上京し売れっ子マンガ家になったものの、忙しさのあまりに原稿を落とした藤子不二雄が、講談社の「ぼくら」での再起を飾った記念すべき連載です。藤子不二雄Aにとっても非常に思い入れの強い作品ですが、原稿の大半が失われたために単行本化に至りませんでした。
今回は最新のデジタル復刻技術を駆使して、「ぼくら」本誌と別冊付録から掲載時の姿をモノクロにて再現します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
5
藤子先生達が、連載を軒並み落として干された後に再起を賭けた作品として知られる、A先生のSFアドベンチャー。宇宙少年団の少年が、宇宙ギャングや謎の侵略者を相手に大活躍!という話だが、とにかく主人公が次から次へと罠に陥れられるのに、只々「ぼくはぜったいに正しいんです!しんじて下さい!」と決然と繰り返すのに時代を感じる。これじゃ疑われるばかりだ、と思ってしまうのは今の視点で、当時はこういう欠くる事無き正義の少年が主人公として求められていたのだろう。全体的に、もうちょっとSF的楽しさがあるといいなぁ、とは思ったが2013/10/30