内容説明
話題の映画化!本年度アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞ノミネート!
孫の身代金の支払いを拒絶した、世界一の大富豪。
彼の素顔は金の亡者か、それとも――
話題映画の原案! 衝撃の実話。
世紀の誘拐事件を題材に、映画化!
監督 リドリー・スコット、脚本 デヴィッド・スカルパ
主な出演 ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー、マーク・ウォールバーグ
世界的な大富豪ジャン・ポール・ゲティの16歳の孫が誘拐された。だがゲティは身代金1700万ドルの支払いを拒否。事件が扇情的に報じられるなか、離婚によりゲティ家から追放され、息子をさらわれた母親ゲイルは、たったひとりで誘拐犯とゲティに立ち向かわざるを得なくなる――。一族に渦巻く人間の欲望と嫉妬、“世界中のすべての金を手にした”といわれる大富豪の真の姿に迫る衝撃の実話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shun
32
実話を元にした内容で映画原作となった本。本作は1973年にフォーチュン誌が”世界一の大富豪”と認定した石油会社の長ジャン・ポール・ゲティの生涯や、様々な醜聞にまみれた親族たちの末路まで詳細に記述されています。映画公開においては、16歳の孫が誘拐された際に身代金の支払いをあっさり拒否したというエピソードがやはり衝撃的で興味を惹き付けられましたが、本書ではもっと多くの詳細と共に彼の異様な部分が明らかとなります。かなりの吝嗇家で、好色だが子供には無関心という一面のおかげで2世らに与えた苦難は凄まじいものでした。2021/12/22
星落秋風五丈原
26
邦題を見ると、あの有名な誘拐事件のみを題材とした内容のように見受けられるが違う。むしろ原題=All The Money In The World(“世界中のすべての金を手にした")の方が、その人を言い表すにふさわしい。その人とは、世界的な大富豪ジャン・ポール・ゲティである。彼の16歳の孫ポール(ややこしいが同じ名前である)がイタリアで誘拐された事件が邦題に関係している。本編は誘拐事件に至るまでのジャン・ポールの人生を描く。一言で言うならば女性においても起業においても征服欲の塊のような男だ。2021/07/12
たみき/FLUFFY
7
ローマで起きた誘拐事件のみではなく、ゲティ一族についての歴史大河ノンフィクション。あの誘拐事件でなぜ、ジャン・ポール・ゲティは一銭も払わないと言ったのかは、彼の生い立ちから知る必要があるのだ。この一族にとって、「お金」は必ずしも「幸せ」に直結しておらず、寧ろその逆に作用している。ジャン・ポール・ジュニアなどはそれが顕著で、あちこちに寄付する様になってから、心身共に立ち直れたと言っても過言ではない。そして、「ジャン・ポール」という名前を持つ者の不幸引き寄せ度の異様な高さ…。息子や孫に知ってる人物がたくさん。2018/05/21
ぷらった
5
ゲッティ一族の凄まじい人生の紹介。物語という感じではなくて,登場人物は実在とはいえ身近な人々ではないためか,途中で飽きてきてしまった。映画化されるというので,そっちはいいのかもしれません。ポール・ゲッティ本人は,ロサンゼルス近郊のマリブにある有名なJ. Paul Getty Museumを訪問したことがなかったそうだ。2018/10/30
入江大和
5
一体いつ誘拐の話になるの?と思ったのはジャン・ポールが大学生になった50ページ辺り(笑)なるほど、これはゲティ家の大河小説だったのか…と。だって誘拐されるのはこのおバカな大学生の孫だもん!その後も、段々増えるこの一家に様々な、本当に様々な出来事が起こり、目が離せなくなりました。お金があればあるだけ、幸せになるためには自身を律するだけの強い心が必要らしい。けれど、一家の誰かがどんな苦境に立っても、助けてくれる、見捨てないでくれる人物が現れる不思議にちょっと救いを感じた。2018/08/04
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