内容説明
名門女子学園に赴任した若い女教師は、いきなり夜の池で美少女を救うことになる。折しも、ひと気のない園内で鐘が暗く鳴りはじめた……。不吉な予感は適中した。この学園には過去に怪事件があり、現在まで尾をひいているらしいのだ。女教師の前に出現する奇妙な出来事、奇妙な人物! ホラーの雰囲気ただよう青春推理長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
acha
6
池に沈んだ鐘と、それに関わる人間達のゴタゴタ……すぐに「殺してやろう」と考える登場人物が赤川次郎作品には多い。謎解きは一気にまくしたてられた感じで少し物足りなさが残ったかなぁ。2014/10/13
moonanddai
4
「夜の池に溺れかけた美少女を救った彼女の耳に響いたのは、陰々たる鐘の音だった」、なんて言われたら読んでみたくなりますよね。赤川作品はこんなシチュエーションの妙みたいなもので読ませますよね。話は、複雑な(?)人間関係にも関わらずとんとんと進みます。大雑把に言って赤川ものは、「怖い」のと「軽い」のとに分けられますが、これは「怖い」を期待して読んだのですが「軽い」ほうのようです。それにしても、最初になった「鐘」は、結局どうやってなったのでしょうか?池の中にあったのに…。2016/02/27
りょう
4
前にゲームをやった後に読んだ時から10年以上経ち、再び再読したら、内容を全く覚えていなくて驚いた。というか、ゲームの内容も。主人公が女性だと、元婚約者とのロマンスをどういう目で読めばいいのか困る(笑)2014/06/26
月影
3
ゲームで知った作品ではあったが、会話文多めですらすら読むことができた。ただ後半の展開が急過ぎる気がするように思えた。2014/05/14
いもこ
3
小説。鐘の沈む伝説の残る女子高に新しく赴任した女教師が巻き込まれた殺人事件。赤川次郎らしい、沢山の人間が絡み合って複雑な事件になっています。真面目そうな性格の迎三千世ですが、やはり赤川次郎のヒロインなので、途中からどんどんと事件に自分から首をつっこんでいきます。さらっと読めてよい。2010/03/27