講談社ノベルス キリストゲーム ＣＩＴ内閣官房サイバーインテリジェンスチーム

著者名：一田和樹【著】

講談社（2018/05発売）

• ISBN：9784061828070

内容説明

201X年『キリストゲーム』とよばれるゲームが若者の間で流行する。『導き手』のためになる“何か”をした後、『救い主』が自殺する、というのがそのルール。『導き手』と『救い主』が出会うためのネットサービス『法王庁』の参加者は百万人を超え、毎日数十人の『救い主』が自ら命を絶つ！　社会危機を打破するため、内閣官房配下の諜報組織CITはゲームの全容解明と根絶を目的とする「オペレーション・ユダ」を発動した。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[nyanco]

ネット上の「キリストゲーム」が流行する近未来。自殺者急増、社会危機を打破するために諜報組織ＣＩＴがゲーム根絶のために「オペレーション・ユダ」を発動。設定も非常に面白く、キリストゲームを裏から操る犯人の手法もサイバーセキュリティの職歴がある一田さんにしか書けない、とてもらしい作品。調べる側の刈戸が何故、導き手に？との疑問が解明した時、おお！驚かせていただきました。主人公・刈戸千項のオタっぷり、ブラッディカオスこと筋肉美女・箱崎早希、上司・カミロイ、どれも濃いキャラですが非常に魅力的！シリーズ化切望！

2012/08/15

[そのぼん]

ネットのなかで繰り広げられる『死』が関わってくるゲームについてのお話でした。コンピュータやネットについての描写はかなりややこしい感じでしたが、ブラックな雰囲気がなかなか面白かったです。

2012/10/17

[マサキ＠灯れ松明の火]

献本頂きました♪ﾃﾝﾎﾟ良く読了です♪刈戸千項(ｷｬﾘｱ官僚だけど中二病…)と箱崎早希(美人でﾅｲｽﾊﾞﾃﾞｨだけど戦闘大好き!?)の史上最悪ｺﾝﾋﾞが挑むのは…｢ｷﾘｽﾄｹﾞｰﾑ｣最凶最悪なﾈｯﾄｹﾞｰﾑ！果たして、犯人は？その目的とは？次々と敵に情報が漏れている……情報を漏らしていたのは…ｵﾏｴか!?本人に自覚ﾅｼ…早希さん、一発殴ってください(笑)｢檻の中の少女｣の君島さん!!友情出演ですか♪次回作も楽しみにしてます♪

2012/05/14

[くまんちゅ]

献本ありがとうございます。設定としては著者が書いているように「ありえないだろう」と思わせながらも、リアルに感じる部分もあってネットをかじっている端くれとしてもちょっと怖い感じもする作品。宰の登場から一気に物語に入り込んでいくことができました。著者の言葉からすると続編もありそうですね。本編も面白かったが、「本書をお読みいただく際の注意事項」で書かれている著者の体験談も興味深かった。

2012/07/28

[むつぞー]

設定の面白さと一癖も二癖もあるキャラクターの面白さがあります。 ありえないというか荒唐無稽な設定の中に今現在につながる部分が入っているのも、興味深くもありますし、いずれ絵物語とは言えなくなりそうな感じもしてきます。 あまり細かいことを考えずに、軽く展開を楽しむべき作品でしょう。 ただシリーズ化を前提なのか、謎が残ってしまったのが気になりますけどね。 キャラクターは面白いから続刊楽しみにしてます。

2012/05/20