音盤考現学 片山杜秀の本(1)

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音盤考現学 片山杜秀の本(1)

  • ISBN:9784903951041

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内容説明

武満、黛、團、伊福部、西村、細川、川島からブーレーズ、ベリオ、ノーノ、ライヒ、タン・ドゥンまで──
現代音楽の荒野に炸裂する批評の絨毯爆撃!
『レコード芸術』の人気連載、ついに単行本化!

「天才と博識がはじけ出てくるような批評集である」(第18回吉田秀和賞・選評より)

『レコード芸術』誌上で2000年1月から連載中の名物コラム「傑作!? 問題作!?」の前半50回分を一挙集成!
政治、社会、思想、演劇、芸能……全方位に伸びる好奇心のアンテナは現代音楽になにを聴き取ったのか。
日本の音楽シーンを元気にすること間違いなしのケッサク評論が満載!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

16
現代クラシック格好の入門書。楽曲を社会思想、国家思想に引きつけた論は無理があるとしても抜群におもしろく、というか無理があることを承知の上でそれをアイロニーとして機能させて更に刺激的な文章を生み出す技術がすごい。團伊玖磨の交響曲を日本列島改造論と結びつける見立てつけて納得させるなんて普通できないよ。そしてその音楽マニアっぷりがすごい。日本の現代音楽は武満くらいしかまともに聴いてなかったので大変勉強になりました。「音楽の阿呆と鉄道の阿呆は反復嗜好症という共通の病をもっている」というところはひどく納得。2017/04/14

amadigi5

3
時々読み返したくなる本。 この頃はまだレコゲイを買っていたのもいい思い出。 本が出た時、吉田秀和さんも一気に読んで勉強になった、快著だと称賛していた。 林光(裸の島!)、アイスラー、ロータ、中能島欣一、宮下伸、武満にノルドグレンetc..これだけ素晴らしい人々がぞろぞろ登場する本も珍しい。どのページも楽しい。 ちょっと無理のある捉え方も多少あるが、それも含めて読んでいて愉快。 帯の文句「現代音楽の荒野に炸裂する批評の絨毯爆撃!」(笑)に偽りなしですよ奥さん。2012/08/21

ニールキャサディ

2
凄まじい音楽オタク振りに唖然とする。映画音楽から興味が伸び徐々にクラシックを聴いていったと書いていたが、その拡がりと深まりが尋常ではない。岡田暁生先生が絶賛していて手に取ったが、すっかり片山杜秀の文章に魅了されてしまった。2014/02/15

takao

1
ふむ2024/10/27

うな坊

1
ざっと読んだ。他の人とは違う視点に興味を持った。朝比奈隆の項目で「朝比奈はとても古い人のように思われている。が、じつはあまりに新しかったのではないか。彼ほど日本人であることを克服できた人はいない」に納得。2010/12/24

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