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内容説明
舞台は、1990年神戸市北区。
アメリカの郊外をモデルに造られたニュータウン、オリゴン村。
裕福な住民が暮らすこの町に、“ひとりの”少年が養子としてやってくる。
少年の名は秘鳥(ひとり)。
美しく聡明な少年・秘鳥に、園山夫婦は魅了されるが、
秘鳥には、大きな秘密と恐るべき目的があった――。
スタイリッシュな高校生を描いた『坂本ですが?』から約2年。
佐野菜見が描くミステリアスな悪童の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
exsoy
37
ふたりの常識の無さが良く分からない。もしかして本当の秘鳥は…?2019/11/03
トラシショウ。
29
1990年。神戸近郊のアメリカをモチーフとする富裕層の住まうオリゴン村。子宝に恵まれぬ老夫婦の園山家に一人の少年が養子としてやって来る。礼儀正しく、容姿端麗で何かと親切と親孝行に勤しむ彼にすっかり魅了される夫婦だったが、その少年「秘鳥(ひとり)」は実は「ミギ」と「ダリ」の双子であり、巧みに夫婦の心を掌握しながら恐るべき目的を持って秘密裏に行動しているのだった。シュールギャグ「坂本ですが?」作者の新作は、二人一役の魔少年の暗躍を描く(敢えて言うなら)シリアスな笑い多めのサスペンス(?)(以下コメ欄に余談)。2018/05/14
しましまこ
24
靴は?ねえ、靴はー!2018/05/20
3月うさぎ
17
絵柄が怖く、話しもゾクゾクさせるミステリアスさを秘めています。そのくせ、クスッと笑わせるブラックジョークが時おり入り、続きが気になって仕方ありません。善意の老夫婦に引き取られた「一人の」少年。理想の子どもに成りきる為に、気を使いながらも鋭く目を光らせる様子が、怖くもあり滑稽でもあり。大きな目的の為に、理想の子どもを演じているようですが、次巻からの更に、残酷とユーモアを交えそうな展開を期待出来ます。映画のシャイニング辺りが好きな方は、とても好きそうです。私も好きです(^-^)/2018/05/20
真白優樹
16
かつてアニメ化もされ、人気を博した坂本ですが? その作者である佐野先生の新作であるこの作品。舞台を少し昔の架空の都市に設定し、前作とは違いミステリー及び復讐といった要素を盛り込みながらも、前作と同じスタイリッシュさとシュールな魅力はそのままであり、前作を楽しまれた読者様はきっと楽しめる作品である。2人で1人、バレたら終わり。そんな気の抜けない状況の中で捜索する母の仇。始まったばかりの捜索、そして気の抜けない日常はどこへ続くのか。全力で馬鹿やってるように見えて格好いい彼等の今後とは。 次巻も楽しみである。2018/05/30