内容説明
リストラ社員が会社の闇を暴く痛快ミステリ。
精密機器会社・京都クルミ製作所の「セカンドキャリア戦略室」。その実態はリストラ小屋、通称「ギロチンハウス」。突然そこに異動となった経営企画部第二課課長・榊江梨子・42歳、営業一課課長代理・下島裕二・52歳、総務部五係係長・勝見亮・30歳の3人。納得がいかない3人がその直後に起こったある事件を調べていくと、徐々に会社の闇が明らかに。社内不倫、不正経理、派閥争い、盗聴、裏切り・・・。崖っぷち社員たちの人生をかけた闘いが始まった。第69回日本推理作家協会賞短編部門受賞後、著者が初めて書き下ろした痛快リベンジ・ミステリ小説。
──ギロチンハウス。
(中略)あそこに押し込められた社員は、ときが経つにつれて、目は虚ろに、動きは緩慢になり、やがて生きる屍のようになっていく。
──私があそこに……?
全身から血の気が引いた。
しかしすぐに、いくらなんでも──、と思い直した。
──これまで、社内の誰にも文句を言わせないぐらいの実績を上げてきた。こんなことぐらいでリストラなどされるはずがない。
「冗談じゃない」
こみ上げる怒りを抑えるために、江梨子は、両手の拳を固く握りしめた。
(プロローグより)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
100
凄いタイトルだが、リストラ部屋の通称である、そこへ流された仕事の出来るキャリアウーマン課長、イケメンだがあまり仕事はできない総務係長、やる気のない営業課長代理、崖っぷちの3人が元の部署への復帰をかけて動く、大きな仕事を成功させるとかかと思ったら、暴行事件や殺人事件が起こったり不正があったりとミステリーであった、下島さんの家族のあからさまさにはそれでいいのか、とは思ったが。痛快逆襲劇でした。2020/07/03
ユザキ部長
77
でも、まぁ、いいか、とビールを飲む下島さん。家族にガン無視され、ダブルスパイの大役をやり通し、大変お疲れ様でした。4人の中で一番のMVPは西村さんに言った言葉かな。2018/07/19
itica
55
不当にリストラ対象になった3人は「ギロチンハウス」と恐れられるリストラ小屋に押し込められ、起死回生を誓う。このリストラ勧告にはどうやら裏がある、と見た。会社の闇の部分を暴きだして3人はギロチンハウスから生還することが出来るのか!?と言うことで展開の早い痛快エンタメは、あっという間に読めちゃう。その分、内容にあまり深みはないかなぁ。殺人が起きても深刻な感じがしないし・・。でも読後はスッキリ!正義は勝つのだ! 2018/05/08
keith
25
罠に嵌まって失脚し、ギロチンハウスと言う名のリストラ部屋に押し込められた江梨子。同じように罠に嵌められた加齢臭漂う下島、草食系男子でお局キラーの勝見とともに仕返しすべく立ち上がる。シビアな話ではなくコミカルに話は展開し軽く読めます。キャラも個性的で映像化向きですね。2018/05/23
Syo
22
う〜む。 面白いかと聞かれれば それほどでもぉ〜 だけど。 まぁまぁかな。 リストラ。 解雇部屋。 えげつないなぁ。2018/05/03
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