内容説明
不可解な遺書を残し、閣僚入り間近の国会議員・矢島誠一は謎の自殺を遂げた。真相を追う特捜部の湯浅は、ネット上に溢れる矢島を誹謗する情報を目にし、匿名の人間による悪意に戦慄を覚える。やがて、彼にも差出人不明の封筒が届きはじめ……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
米太郎
30
・情報に関する作品を立て続けに。怖い。10年前の作品と思えないほどのリアリティ。そして本当の巨悪は裁かれないんですね、、2023/08/04
タルシル📖ヨムノスキー
27
ある政治家が自殺した事件の真相を調べていた東京地検特捜部の湯浅は、その政治家が自殺する前、ありとあらゆる個人情報がネットに晒されていたことを知る。そして捜査をしていた湯浅の元にも謎の封筒が送られてきて…。という話。事件に関わるとされる〝オーディンの鴉〟の正体は、結局最後まで読んでも掴むことはできず、不完全燃焼な感じは残るものの、この物語のように、もしかしたら明日、知らない間に自分の個人情報が、しかも悪意をたっぷり振りかけられた形で拡散されたらと考えると、恐ろしくてアクセスするのを躊躇してしまうほど。2021/06/04
おやぶん
13
汚職をしたと目される気鋭の国会議員に迫る東京地検特捜部の湯浅が主人公の物語。 その国会議員が突然謎の自殺を遂げることとなる。 その理由を探る中で議員がネットで個人情報が流れており 攻撃にされていることを知る。 最近ではツイッターでバカな行為をしてさらされたりすることも多いし、 ネットの怖さと言うのがほんとに身近にあると思うので 身近な恐怖と言うことでハラハラしながら読み進めました。 人間の善意を信じた主人公の行動が その後どのようになったのか先が読みたくなりつつ読了しました。 2014/10/09
シアン
11
東京地検特捜部の捜査の手が伸びる直前に若手議員が自殺するという事件から始まり、物語は意外な展開に。 地検特捜部の検事が挑む巨悪との戦いは、一気読み必至。 クライムサスペンスの名手である作者は、綿密なる取材を下敷きにしている。また、題材は現実に起こりうるだろう事態(今回はネット)を取り上げ、世間に警鐘を鳴らしている。是非他の作品と併せてオススメしたい。2014/09/26
ぴ〜る
10
怖い!本当に怖いと思った。事実が拡大解釈されたり捻じ曲げられたり、それが真実ではなくても真実のように見えてしまうネットの世界。便利になればなるほど危険も伴ってくる。クロマニヨンズの曲のべんりときけんは笑ってるってフレーズを思い出してしまった…2015/10/29
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