高齢者医療難民 - 介護療養病床をなぜ潰すのか

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高齢者医療難民 - 介護療養病床をなぜ潰すのか

  • 著者名:吉岡充/村上正泰
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • PHP研究所(2018/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569705910

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内容説明

構造改革、財政再建=「病気のお年寄りは早く死んでください」!? 医療と介護の分断をただちに止めよ! 施行直後から大混乱が生じている後期高齢者医療制度。見直しの目途がいまだ立たないなか、財政再建の名の下に、今度は療養病床の大幅削減がひそかに実施されようとしている。十分なケアを受けられないまま行き場をなくす11万人の“医療難民”。まるで「病気のお年寄りは、無駄な医療費を使わずに早く死んでください」と言っているかのように……。いったいなぜなのか? 高齢者医療の難問に立ち向かってきた現場の医師と、医療制度改革に携わった元官僚が、「医療崩壊」が叫ばれる危機的な状況に一石を投じる。 【項目例】1章 「介護療養病床の廃止」問題とは何か/2章 「介護療養病床の廃止」になぜ反対なのか/3章 「医療・介護難民」を生じさせないために/4章 療養病床23万床削減決定の舞台裏/5章 後期高齢者医療制度の問題点etc.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はすのこ

3
内容には大いに同意。良書。2016/01/05

かめかめ

0
医療や福祉といった社会保障よりも、土木工事が好きな政治家や 天下り制度を維持するのに懸命な官僚が考えるとこうなるのですかね? 国民をこんなに不安に陥れて、何とも思わないのでしょうか? 政策の中身がなくて、先に数字ありきで、 数字を合わせることが、政策立案なのでしょうか? 全く理解できずに、怒りさえおぼえます。 2009/03/05

キムチ27

0
現場、官僚双方のエリートが語った熱い内容。感光から年経過して、内容はいまだに「よりよき方向を求めて、議論の推敲を求め続けて」いる。しかし、現場はじりじりと悪化し、疲弊の一途。益を売るものは肥え,良心に従うものは心身疲弊で現場を去っていく。そうするうちにも超高齢は進む。「三方一両損」のやり方は理屈では理想だが、現実ではいつも紛糾。すべてが合意する議論はありえない・・そう思うつつ、政権は揺らいでいく。2012/07/21

ねぎとろ

0
在宅へのシフトというのは確かに流れとしてはそれでいいのだが、そこに「医療費削減」とか「構造改革」などといった余計なものが加わってしまったことで、いかに現場が混乱をきたか、第一部を読むとその辺が理解できる。文中で述べられているように、本来、10年ほどかけて行うべきだった在宅シフトが、行き当たりばったりの改革病によって急速にすすめられ弊害はさらに広まった。これほど多くの人に影響を与える制度設計が、ロクなデータもなく、なし崩し的に行われたのは、日本的というか何というか…2012/04/19

わかめ

0
子供手当や公立高校無償化もいいけれど、日本がますます高齢者に冷たい社会になってゆくような気がして、年をとるのが怖いです。2010/03/26

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