内容説明
星ヶ丘高校料理部、いまは廃部寸前の部に友だちに誘われてうっかり入部した皐月。ある日、学外見学で訪れた、葡萄農園の野々村から不思議な話を聞く。第二次大戦最中、ワイン醸造も行っている野々村の醸造所から、一夜にしてワインが消えたのだという……!? 真相を解明するため、部員たちの美味しい謎解きが始まる! 目玉焼き、ケーキ、焼きそばにカレー、読んで楽しく、料理まで上手になる、最高の料理ミステリ小説集です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
69
同級生の藤野に誘われ廃部寸前の料理部に入部した女子高生・篠原皐月が、あっけらかんとした顧問の沢木、料理の腕前はピカイチだけど普段は文庫本を読んでばかりの部長の内海と共に、校内で起きる事件や不慣れな料理に悪戦苦闘しながらも懸命に取り組んでいく学園お料理物語。最初は目玉焼きを焼くのも四苦八苦していた篠原が、料理部の面々と過ごす時間の中で料理を作る事の楽しさや誰かの笑顔のために美味しい料理を作る喜びを知っていく姿が好きでした。少し不格好でも、大切な人が作ってくれた料理というのはとても特別な一皿になると思いました2018/12/29
ぶんこ
47
偏差値そのものをわかっていなかったので調べてみました。頭の良い進学校が舞台という意味かな。全員がなんらかの部活に入ることというので、同級生の藤野さんに誘われて廃部寸前の料理部に入った篠原さん。目玉焼きの作り方で愕然。水をいれない?そして卵白の泡立てを助ける酒石酸を知る。初めて聞きました。続いてハンバーグ、内海部長の母のカレー、文化祭でのハンバーガー、ローストビーフと続きました。文化祭で食べ物を提供する時には、所轄の保健所に届が必要とは驚きつつ、確かに必要か。2023/11/17
Kazuko Ohta
36
天は二物を与えるもの、フレンチの出張料理人が小説を書けば芥川賞候補。顧問と部長しかいなくて廃部寸前の料理部に入部した女子ふたり。目玉焼きに始まり、チャレンジするのはオムレツ、ハンバーグ、焼きそば、カレーライス、ハンバーガー。数日後には忘れてしまいそうな軽さながら、読んでいる間は結構楽しい。目玉焼きをナメちゃいかん。料理の蘊蓄にもなるほど。各章に登場するプチ謎は、流行りのグルメ小説に流行りの日常系ミステリーを盛り込んでみましたという印象でイマイチ乗れない。それよりなぜに偏差値68なのかがいちばん謎だ(笑)。2018/06/06
はる
30
さらさらっと読了。これって続きが出るのかな~。いろいろと消化不良です。恋の行方とかお母さんの問題とか。2018/11/27
えみちゃん
29
タイトルに惹かれて購入したら、樋口さん・・これで3冊目でした。(笑)フレンチの料理人の樋口さんですが、今回は廃部寸前の料理部にほとんど料理をしたことがないという女子ふたりが入部して、料理を学ぶ過程でちょっとした謎?(笑)を解くというお話です。さすがに料理初心者が主人公ということで、「目玉焼き」「オムレツ」「ハンバーグ」「カレーライス」など誰でも作れるような献立を取り上げているところは好感が持てます。簡単であるものの科学的根拠に基ずいた説明、ちょっとしたプロのコツだとかがさらっと書かれていて結構参考に2018/07/02
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