アクションコミックス 戦士に愛を 1

著者名：三浦秀雄【著】

双葉社（2018/04発売）

• ISBN：9784575851472

内容説明

おびただしい弾雨
鼻をつく火気
鼓膜を破る着弾
その戦場の最前線にあなたはいる！
読む者を戦場へと引きずり込むその臨場感!!
かつてないほど戦場に近いコミック!!!

近未来を舞台に、人間の代わりに戦う人造人間達の物語。
先の大戦で世界は夥しく汚染された。その大地を浄化し街を再構築した人造人間達。大きな社会貢献を果たしながらも、彼らは人間達から差別と迫害を受け続ける。
機構政府に盲従し酷使されてきた人造人間達の中には、自由と「肉体の再活性化」を求め反抗を露わに行動する者が現れてきた。
そんな中、一人の人造人ウィズは、見えない前途から抜け出すため、機構政府軍に志願する。対立する連合軍との争いは激化していく。
初めての実戦、降り注ぐ弾雨。顔を半分吹き飛ばされたある兵士が、ウィズに呪詛のように語る。
「ここにいるのは…人造人だけだ…人間に造られ…人間の代わりに…殺し合いをして…死ぬんだ…お前も…」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[JACK]

◎ 大戦で起こった機械兵の反乱により絶滅の危機に瀕した人類。機械兵を倒すため、人類は生物だけでなく無機物をも腐らせる猛毒を使用せざるを得なかった。戦争は人類の勝利で終わったが、汚染は地球を蝕んでいく。そこで人類は人間そっくりな造られた人類「人造人」を産み出した。寿命が40年に制限されており、奴隷のように扱われる彼らは、除染や戦争に駆り出される。汚染された地球を舞台に、懲りずに戦争を続ける人類。身勝手な人間の代わりに殺し合いを強要される人造人たちの悲哀を描く、切ない物語。

2018/04/29

[Ｑ]

リミテッド SFもの。悲惨な内容だけど淡々と進む印象。これ以上は読まないかな。。

2021/06/12

[北白川にゃんこ]

無常だな～。渇いた世界観、嫌いじゃない。

2021/05/29

[コリエル]

宇宙の戦士とかみたいなSFミリタリーもの。いつの世も兵隊は使い捨てだが、この作品だと兵隊自体の人種が人造人間として差別されている。使い捨てのデミヒューマンたちが前線ですり減っていくだけで終わるのか、その先がある話なのか。

2020/03/14

[さとさとし]

ニコニコ静画発のSF漫画。テラフォーミングの危険作業用としてつくられ人造人間たち。人間と同じように思考し悩む彼らには40年の寿命しか与えられてなかった。寿命を伸ばす権利を得るために兵士に志願する主人公ウィズ。 これが趣いた戦場は人造人間と人造人間が人間の代理として殺し合う地獄だった。 SFで繰り返し語られる、作られた人間は人間か？というテーマ。後半の戦場よりも人造人間と人間が対立する街を描いた前半のほうが好きではあるが。 主人公の戦友ドルドの声が（脳内変換で）高木渉になった。

2021/06/16