内容説明
悪名高い放蕩者の億万長者──なのになぜこれほど心惹かれるの?
美女と戯れることしか頭にないプレイボーイ──そう噂に聞く億万長者ジャレクを担当することになり、臨床心理士のホリーは困惑していた。案の定、彼は理由をつけては面談をキャンセルし、好き放題に振る舞っていた。だがある日、ジャレクのせいでホリーは雪崩に巻きこまれ、山小屋で一夜を明かしたのを境に、彼と心の距離を近づける。ジャレクを夜ごと苦しめている悪夢から救ってあげたい。そして失われた5歳以前の記憶を取り戻すことができたら……。そんなとき、ホリーは彼の出自について驚くべき情報を耳にする。
■『スペインから来た悪魔』に続く、人気作家シャンテル・ショーの感動作! 放蕩者の仮面の下に隠された、億万長者の素顔を愛してしまったホリー。彼女にもまた一歩踏みだせない理由があって……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
1
ヒーローがスピンオフ。このシリーズはヒーローが最悪で読中の気分が悪かった。子供の頃のトラウマがあっても30を過ぎて気に入らないことがあると金髪美人と酒に手を出さずにいられないハンサム男。なのに仕事はできて慈善事業に精を出し、罪悪感だけは人一倍強い。本来なら進んでカウンセリングを受けそうなのに、妹のためにと承諾しておきながらいざヒロインに会うと、反抗的な態度と誘いをかけ続ける始末。何かの度に養父に言われた、義弟の勧め、妹のためだとか人のせいにしてばかりで、そんな相手にヒロインが惹かれ続けるのが不思議だった。2022/11/22