内容説明
◆満洲事変を正しく知ることは現代日本の生き残るヒントになる
●満洲事変に「軍部」の「独走」など無い。
石原莞爾とて、お役所仕事を全うしたにすぎない。
●満洲事変に国際法違反は無い。
むしろ生真面目に遵守しすぎ。
●満洲事変にコミンテルンの陰謀は成立しない。
それどころか、当時のソ連は終始一貫して日本におびえきっている。
●満洲には夢もロマンも無い。
王道楽土? しょせんは人口増加問題の解消策である。
●国際連盟脱退に外的要因は無い。
徹頭徹尾、日本の内政問題である。
●満洲事変は人類が不幸になっていく始まりの大事件である。
軽く考えてはならない。
◆当時の国際情勢を理解すればわかる、超安全だった日本
◆何も考えなくていい大国・大日本帝国
◆世界を恐怖に陥れたロシア革命
◆フランス、イタリアを切ってでも日本に譲歩した英米
◆最後にババをひいてしまった日本
◆「軍部」という虚構、強すぎる二大政党
◆芸術的な自作自演の柳条湖事件
◆リットン調査団結成、通説は惨敗、実は大勝利
◆政治家自身が終わらせた、「憲政の常道」
満洲事変を正しく理解すれば日本の病巣がみえてくる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
出世八五郎
20
今年10月に消費税増税する。連合艦隊はある期日が来た時点で何も連絡なければ、真珠湾奇襲する為にヒトカップ湾で待機していた。満州事変はどうだったかと言うと軍部としては予算確保の為に大陸進出していた。勿論理由は朝鮮人含む邦人保護の為でもある。しかし、この時期、大日本帝国は外交、政治、経済すべてが駄目であった。戦争の反省を隣国から求められるが、本当に必要なのは責任転嫁せず 本書にあるように事実確認が必要。日本人が馬鹿だったという書。もし、この反省を生かせるならシナ朝鮮との関係が変わるはず。つまり生かせてません。2019/07/01
0717
18
中華民国の主権が及んでいない、事実上の無法地帯の満洲で、地元軍閥の張学良が日本人を挑発、命に関わるような悪事を繰り返すので、関東軍が制裁を加え、根本的解決を掲げて満洲国を建国、日本政府も追認する。国際連盟は大国が武力で現状を変更した先例を認めたくないが、現実に軍事的勝利を重ねたのは日本。そこで面子を立てるため、満洲国承認は取り下げてくれと要求するが、日本国内世論が拒否。リットンレポートも日本の承認取り下げで妥協点を提案し、連盟総会で英外相もリットンレポートの正統性を支持。2019/02/10
軍縮地球市民shinshin
13
倉山氏が本気で書いた(口述?)本だけあって、かなり読みごたえがある。帝国議会で多数議席を獲得した政党が政権を担う二大政党制が唯一成立していた昭和初期で、それは「憲政の常道」が確立していたと指摘する。しかしそれは協力内閣という与野党の大連立計画によってもろくも崩れ去り、そのきっかけが満洲事変であったとする。単なる関東軍が中国を侵略したという単純な図式ではなく、政党間の争いと陸海軍の対立と軍内部での派閥争い、そして国際情勢が複雑に絡み合って戦争に突入していったことがわかる。つづく。2018/07/13
Honey
10
名著! あとがきだけでも、すべての日本人に読ませたい。2018/09/13
ミナ
10
こんなに要り組んでいたら、学校では教えようがないよなぁ。一部をとるしかないけど、その一部をどう解釈し教えるかは教師の技量によるな……。こういう本を読むといかに国民が正しく判断するかが大切だと痛感する。熱しやすく冷めやすいのはきちんと考えていないのと同じ。当時の婦人雑誌は軍人さんのインタビューが載る時代ということで、今で言えば、『an・an』などの表紙が毎号田母神さんみたいな感覚とのこと。田母神さんには悪いけど、それは狂気の時代だ!とよくわかる表現方法だった。2018/05/13
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