内容説明
ジャズメン自身が語る知られざるジャズ史。
マイルス・デイヴィスがチャーリー・パーカーとビル・エヴァンスを回想し、ディジー・ガレスピーがビバップ誕生の秘話を語り、ソニー・ロリンズが人気絶頂のさなかでの「雲隠れ」の真相を明かし、チェット・ベイカーがドラッグとの壮絶な闘いを告白する。
日本を代表するジャズ・ジャーナリスト小川隆夫が、過去三十数年にわたって行った膨大なインタヴューから25編を厳選。偉大なジャズ・ミュージシャンたちが自らの肉声で語るジャズの歴史。最良の聞き手を得て、ジャズ史の「通説」が覆り「事実」が明らかにされてゆく。
大ヒット中のジャズコミック「ブルージャイアントシュプリーム」作者、石塚真一氏推薦!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nepenthes
1
25名もの錚々たるミュージシャンのインタビューなので、一人ひとりの記事の濃厚さという点では正直「もっと読みたい」と思ってしまいますが、内容はとても貴重であり充実しています。2024/04/20
redlorry
1
Swing Journalを購入しなくなってからは(時々図書館では借りていたが)Jazzの情報に疎くなってはいたが、FMで小川隆夫さんのJazz Conversationが日曜日の夕方、私にとって良い時間帯であったので良く聴いていた。ミュージシャンへのインタビューが生の声で聞けたので書面とは違いとても新鮮に感じられた。こうして一部ではあるが一冊の本になって読んでみると当時を思い出し感慨深いです。2018/08/10
ラム
0
小川の長年のキャリアの中から25人をセレクト 主に「スイングジャーナル」に掲載 同誌の廃刊が10年前、最新のものでも00年 小川も言うジャズのいい時代の余韻を感じる 小川の本業は医者であるので、いい意味でディレッタント性を発揮、思わぬ発言を引出す ビバップの誕生を熱く語るガレスピー マイルスが語るバード ロリンズの3度の隠遁生活の真相 エバンス、コルトレーンは所縁の奏者の証言で モチアンが語るトリオの姿 シェップが語るトレーンの入歯エピソード 複数の奏者がオーネットにオマージュを捧げているのは認識を新たに2021/02/02