光文社文庫 源助悪漢（わる）十手

著者名：岡田秀文

光文社（2018/04発売）

• ISBN：9784334745561

内容説明

弱みを握られれば骨までしゃぶられ、些細な借りを作ればいつまでもたかられ――。浅草西仲町の御用聞き、源助の巨体を目にするや、町中の人が逃げ隠れする毎日だ。ところが、ひとたび十手を握ると、謎に満ちた事件をたちまち解決する豪腕ぶり。その特異な能力も、めったによい方に発揮されないのが困りものだが……。悪漢岡っ引の活躍を描く、痛快捕物帖！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[そうたそ]

★★★★☆ 某ミステリ系ブログで紹介されて知ったのだが、思わぬ掘り出し本だった。時代小説であるものの、中身はガッツリ本格ミステリ。話ごとに様々な手法で本格ミステリを堪能させてくれる力作。ミステリ界で著者の名が知られるようになる前の作品であるため、注目度も薄く、あまり読まれてないようであるが、ミステリ好きならこれを読まない手はない。このまま埋もれてしまうのが勿体ないような傑作なので、是非時代小説だからと敬遠せずにミステリ好きには特に手に取ってもらいたいところ。

2022/11/13

[シロくますけ]

最初の一編だけ“読んだ”本。ダメだ。合わない。キャラかなぁ。

2024/06/04

[kanamori]

☆☆☆

2019/12/30

[三田主水]

収録作各編がバラエティに富んでいて、ミステリ色が濃いため飽きずに楽しめた。ただ、主人公のキャラクターはやっぱり厳しいかな…

2009/04/17

[琥珀]

ミステリの色彩が濃い捕物帖。人情味は端から放棄されているが（何せ主人公の岡っ引きがタイトル曰く「悪漢」なので）、楽しんで読めた。

2009/03/13