内容説明
「子供を預かった」高村家に突如もたらされた誘拐犯からの凶報。身代金は5000万。父親の謙二は、倒産の危機に瀕する自社の専務や、前妻にも頼むなど金策に奔走。警察も介入し、事態はさらなる混乱の渦に呑み込まれていく。捜査線上に浮かぶ無数の容疑者の中で、人々を翻弄するのは誰だ!? 第15回本格ミステリ大賞にもノミネートされた、誘拐ミステリーの新たなる傑作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momi
48
誘拐ミステリー。はぁ?!む、無理があるよ〜。たしかに騙されたんだけど無理矢理強引にそっちに引っ張られた感じ。そして登場人物の多さに驚き!!ものすごい人数!いったい誰が誰やら…混乱。やっと頭の中で整理できたところで…そんなぁーーーッ!ちょっと悔しい!笑2017/03/29
Syo
31
鯨統一郎。 傑作『邪馬台国はどこですか?』 を平積みになる前に本屋さんで 発見して以来、 気になる作家の一人。 三振が多いけど。 これは…。 30万円で買った指輪でも すぐに売っても10万にも ならないと思うんだけどなぁ。 それと。 何度も書くけど、 ここ読書メーター。 読書記録に使ってるのに 既読の単行本が 出てこない(?)ので 何度もお気に入りの作家の 既読本を読んじゃうじゃないか。 コミックエッセイは iPhoneにメモしてるから 最近は同じ本を2冊買うのが 少なくなってるのに。 う〜む。2020/01/18
coco夏ko10角
27
誘拐ミステリー。お~、完全にやられてしまった。「なんか違和感が…」な箇所は確かにあったけど、それは考えてなかったなぁ。著作の中でも一番といっていいくらい本格ミステリ度高いのでは?ちょっとその部分は…なとこもあるけど、それより面白さが上回った。2019/01/25
のりオバ
13
メルカリで購入📘 とても面白かったです! 誘拐事件がベースなのですが、「犯人は誰なんだろう」とか「こんな身代金受け取り方法があるんだ」とか考えながら、流れに乗って読んでいるうちに、すっかり騙されてしまいました! 終盤で落とし穴に落とされた感覚です😆2019/08/19
マッちゃま
12
久しぶりの鯨さん。第15回 本格ミステリ大賞にもノミネートされた誘拐ミステリ。前から読まねばで、やっと手に取りました。とにかく ほとんど会話文な展開はスピーディーで読みやすくサクサク進みます。この辺りは氏ならではの作風でもあり軽く読むには丁度良さそう…なんて思っていたらでした。いくつか???な記述に疑問は感じていましたが、まさかソコが事件解決の糸口とは気付きませんでした。まぁ~ともかく、今から読もうとしている方は注意深くメモでもしながらお読みください。でも気付くかなぁ~ソコに?いや、実にお見事な作品です!2025/08/07