内容説明
学術書の緻密さ+謎解きのエンタテインメント
日・韓 歴史教科書の書き換え必至!
中国史書特有の「春秋の筆法」という記述原理を史料解読に適用、推理小説顔負けの謎解きの楽しみに富む。
★『魏志』「倭人伝」だけでは解けない「謎」「矛盾」を『後漢書』『晋書』との連立方程式によって解決!
その解とは↓
(1)「邪馬台国」は女王を盟主とする九州北部三十国の総称で「七万余戸」だった。
(2)「女王の都」とは「邪馬台国」ではなく「奴国」である。これは倭国の最南端に位置する。「大和説」に代表的な「南⇒東」という方位の読み替えは成り立たない。
(3)従来から論争の焦点になっていた「万二千余里」(里数記事)と「水行十日陸行一月」(日数記事)の解釈。⇒「帯方郡(朝鮮半島)」から女王国への距離であることを論証。魏の「使節団」が目指したのは「伊都国」だった。なぜか⇒
(4)「一大率」は最大の政治権力者であり「伊都国王」だったから。それは卑弥呼の弟だった。
(5)卑弥呼は弟に殺されていた!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
11
九州だってさ。2018/09/24
あきのぶ
2
納得。少なくとも大和説はダメと改めて思った。今まで宇佐説派だったが、こちらに転向しようかな。2019/11/21
_kragen_
1
イヤー面白い。今まで読んだ邪馬台国の本で一番面白い。「矛盾があるので書き間違い、読み間違い」とされてきたことを、はじから作者の意図として読み解き説明していき、最後は古事記神話まで妄想。良質のミステリー。2020/09/08
メロンパンナ
1
何だこの凄さは。中国の史書の読解について他の追随を許さない、ディープかつ広範な知識に裏打ちされた本。脱帽どころか血反吐吐いて倒れるレベル2019/07/26
inaryoXD11
1
魏志倭人伝の内容、邪馬台国はどこにあったのか、卑弥呼の死についてなど、魏志が書かれたときに採用されているであろう、春秋の筆法を解読することにより、解き明かしている。また、他の記述と比べることによる「史の成文」をメインに解き明かしている。冒頭で筆法とはどんなものかの紹介があり、これまでとは異なる結論だが、読んでいるとそういうことかと、答えを先読みできる。読みやすく分かりやすい内容でした。2019/05/20