内容説明
診察、治療から医療者・自分の家族との関係まで、「患者」になって病気を前に迷うことがあったら、ドラッカーに聞きなさい。医療者からの押しつけを回避し、患者中心の「納得できる医療」を実現するための発想と行動変革のヒント。予防医療や長期に加療が必要な生活習慣病・がんといった治療の現場を変える、まったく新しい方法論!
目次
第1章 病気をマネジメントする
第2章 患者がイノベーションを起こす
第3章 もしドラッカーが病院の医師だったら
第4章 なぜ今、「ドラッカー患者学」なのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
shimashimaon
1
糖尿病と肺がんの診断を受けた二人の患者が主人公。ドラッカーの名言を差し挟みつつ、家族や同僚のサポートを得ることによって、患者自身が前向きに治療に立ち向かっていく経過を描く。正反対の不幸な患者は登場しない。ただ想像すれば良い。健康管理を疎かににし、いざとなったら医者にかかればいいと考え、重症化するまで放置し、治療が始まると医者の言うことをきかない。我が国の場合、こういう患者も本書の主人公のような患者も、受けられる医療は全く同じ。その意味で「格差」はないが、「病気をマネジメントする」満足度の「格差」は大きい。2021/08/29
coldsurgeon
1
患者がドラッカーの考え方を学び、医師と患者のより良い関係、医師から上手に知恵や能力を引き出す方法を習得する目的で書かれている。自分の身体をマネージメントするという意識を持つことが重要である。そして、それをどのようにうまくマネージメントするかというところに、経営学的な手法が有用だといいたいようだ。2018/04/25
俊毅安村
0
講談社 a新書 「治療格差社会」 真野俊樹 治療を受ける側に、いかなるマネジメントが必要かを考えます。糖尿の対策を会社の運営に例えたのは面白かったですね。 医師側と、患者側の希望を伝えてコミュニケーションを図る大切さを伝えると同時に、癌等の治療で標準治療から外れて、胡散臭い民間療法をやっても死亡率を上げるだけというツッコミを入れています。 2020/01/20
Akio Kudo
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★ ひどい。余りにも強引なドラッカーと医療のこじつけに憤慨。実際の医療はこうはならないし、マネジメント論のドラッカーには綺麗事が多く、信奉する企業や団体に限ってマネジメントが上手くいっていない。変なフィクションを入れるのもやめて欲しい。2018/08/14




