内容説明
「食べられるもの 食べられないもの」を理解して、訪日外国人のおもてなしに備えよう!多文化共生時代に必要なムスリム(イスラーム教徒)対応の実用書。ハラールとはイスラーム法によって許された物事をいう。飲食物のハラールの基礎と、いろいろな課題をおさえて、認証に頼らないムスリム対応の具体的な対策を提案。
目次
序 章 認証に頼らないムスリム対応とは
1.ムスリム市場とハラールビジネス
2.インドネシアから日本へ:ハラール研究とのかかわり
第1章 ハラールとは何か
1.イスラームの基礎
2.ハラールの基礎とその根拠
3.ハラールとハラームの原則
4.不浄と浄め
第2章 ハラールビジネスとハラール認証
1.ハラール肉と屠畜証明
2.ハラール認証制度
3.ハラールはハラール認証より広い
4.日本の食品産業とハラール認証
5.インバウンド・ビジネスと各種の認証
第3章 ハラールとハラームの狭間で
1.ムスリム消費者の意識の多様性とその要因
2.シーフード
3.肉の諸問題
4.「疑わしいもの」の拡大と風評
5.アルコール:ハムルをどこまで認めるか
第4章 ムスリム観光客の受け入れに向けた飲食サービス
1.試行錯誤で対応していく
2.すぐにできること:表示の工夫
3.一歩進んだ対応:場所・器具をわける
4.もう一歩進んだ対応:食材のハラール化
5.いちばん大事なこと:ムスリムの声を聞く
付録1 礼拝への対応
付録2 断食への対応
付録3 ハラール食材の入手方法と情報サイト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
69
ムスリムでのハラールについての本ですが、ベジタリアンにも応用できる事も書いています。分かりやすい文章と絵と詳細なデータ、更には作者がインドネシアで住んでいた時の体験もあって読みやすいです。意外と豚肉は不浄として食べてはならない宗派が多く、製造過程や保存料などでもハラームに当たる場合があるのを留意しつつもハラールという事にそんなに神経質にするのも相手には失礼な事、ハラール認証がある事は必ずしも絶対ではない事も知れたのが良かった。後、ムスリムの考え方を日本人の立場で置き換えた例えも中々、実感しやすいのも良い。2018/05/24
もよ
15
イスラームの方々に対して食品を提供しようとしている人だけでなく、普通に対応する(私のような)人にも役に立つ、分かりやすい内容でした。なんといっても食事というのは生きていくうえで避けられないくせに、生まれた環境や習慣の制約が大きいものだ。それに宗教的な制約が加わり、何が問題なのか意見の相違があるのだからむつかしい。でも、著者の実践的な考え方は分かりやすい。良書です。2018/04/15
貧家ピー
3
食をきっかけとして、ハラールやムスリムへの理解を広げるテキスト。 イスラム教・ハラール/ハラームの基礎を学ぶのによくまとまっていて、薄い本ながらしっかりと勉強できる。 料理酒・みりんなど、日本食はハラームに当るのではないかと思っていたが、宗派・学派によってもハラールの定義が違うし、情報開示を工夫して誠実に行い、 消費者と適切なコミュニケーションをとれば、ほとんどのムスリム消費者は、それを食べるかどうかを自分自身で判断する事ができる、との文章を読んで合点がいった。 2018/07/09
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