内容説明
都心から私鉄で1時間あまり、小さな駅前の商店街は、そばにある八起稲荷神社にちなみ、八起商店街という。「七転び八起き、九難を払う」ご利益が伝えられ、この街を歩くだけでもいいことがあるように思える。本書はこの商店街で起こる悲喜こもごものできごとを描いた連作短編集だ。小姑に意地悪されたお嫁さん、ケガでスポーツ特待生を外された高校生、借金苦から死のうとする経営者、顔にあざがある娘の将来を憂う父親……、誰もが人には言えぬ苦しみがある。誰にも語らず、頑張っている――。そんな哀しみや苦しみを抱えた人たちに起こる心あたたまる奇跡とは。月刊誌『PHP』100万の読者が涙した好評連載を書籍化。読めば5分で感涙必至。いま、ちょっと苦しんでいる、ものごとがうまくいかないあなたの心に、あたたかな春風を吹き込みます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ムーミン
15
「傷がついたリンゴのほうが美味いんだな。傷がつくとな、リンゴは自らその傷を治そうとする。それも、早く、早く治そうってな。するとな、なぜだかわからんがな、リンゴの糖度がグッと上がるんじゃ。」「見てくれだけ良いリンゴと、見てくれは悪いけど、中身は美味い。マサルはどっちのリンゴをたべたいかな」2018/01/26
デジ姫
14
人みな優しい心を持っているだろうに最近のニュースは耳を塞ぎたくなるようなことばかり。そういう私も般若の心が増えてきた。涙が止まらないほどではなかったけど、読み進めるごとに刺が溶けていくようなお話ばかり。2017/07/26
座敷童
9
人の冷たさ、繋がりのなさが多く聞かれるこの時代。古き良き人の繋がりが残る商店街のお話。 一見、幸せそうに見える人もやはり何かを抱えている。だからこそ優しさを持てるのだろう。2021/08/21
Yoshikazu Komiya
5
とっても心温まる内容ですね。 当たり前のことですが、人それぞれにストーリーがあって、 心に余裕がないと自分のことでイッパイになって自分が正しいと思ってしまって。でも相手にも事情やドラマがあって、そこを少しでも目を向けれたり分かってあげれたら、こんなにも心が温まる❗と感じました。誰かを思う気持ちって素敵ですね。 2017/06/30
志井絵夢
4
「5分で涙があふれて止まらないお話」っていうのはかなり大げさだと思うけど、まあ確かに良い人がたくさん出てくるお話なので読み終わりはほっこりしました。 字も大きめでさらっと読みやすい。2020/07/06
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