内容説明
居酒屋〈ほろ酔い旅〉を舞台に展開する物語と、谷崎文学の美味しいとこ取りの「あらすじ・解説」の2部構成。どちらかだけ読んでも楽しめる新感覚作品。作品のために女性と住居を求め続けた谷崎潤一郎のスキャンダラスな作家人生と作品を、谷崎潤一郎研究者である著者が、ほろ酔いの調子で楽しく解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そら
39
谷崎潤一郎のスキャンダラスな女性遍歴が分かって大満足!そして、小説のヒロインには実在のモデルがいること、自分に起こった出来事をそのまんま小説に書いていること、小説の中の家は実際に谷崎が住んでいた家と同じつくりになっていること、それらのことが詳しく書いてある。聖地がたくさんある。全部行きたい!2020/11/17
もえ
19
著者のたつみ都志先生は、谷崎潤一郎の棲み家の保存をライフワークとされていて、『細雪』の舞台である神戸の倚松庵、『夢の浮橋』の京都の潺湲亭(現在は石村亭)は今も現存し保存されている。谷崎が唯一自分でデザインした鎖瀾閣は、阪神大震災で全壊し復元運動するも実現目前で敵わず、3DCG とVRを制作する活動を今年立ち上げられた。本書はたつみ先生の活動の歴史や谷崎の作品との関係を、居酒屋で語り合う形で気軽に楽しく読むことができる。私も今年倚松庵と潺湲亭を訪問したばかりで感慨深い。「ナオミの家」は残念ながら現存しない。2024/11/28
スノコ
6
谷崎研究家の著者トッシーさんの話を聞くエッセイ風読み物パートと、それに絡めた代表作のあらすじや著者の見解、谷崎さんの生涯などが交互に並び、とても読みやすい。著者は谷崎さんの棲家の修復、保存に尽力してこられ、実在する家から見る作品の数々が面白かった。『細雪』のモデルの家「倚松庵」と名付けたのも著者だそうだ。他にも『痴人の愛』のナオミや『夢の浮橋』の「センカン亭」など家の見取り図や、巻頭にはカラー写真もあり、どこもぜひ訪れてみたくなる。谷崎さんだけでなく、たつみ先生の魅力も詰まった気楽に読める谷崎文学入門書。2016/11/19
くにごん
4
谷崎潤一郎の実生活と作品との繋がりが丁寧に描かれていて、大変興味深く読ませてもらいました。今までに読んだ作品も別の角度から楽しめそうなので、再読してみます。また、谷崎さんの住んでいた家の保存活動や復元活動にも忠実に再現されているようで、すぐにでも行きたくなりました。谷崎潤一郎に興味がない人でも、この一冊を読んだら必ず好きになってしまうのではと思わせてくれる一冊でした。2020/03/12
あおい
0
図書館本。谷崎の人となり、なんとなくダメだった2021/01/09
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