内容説明
恐竜の生き残りでもある鳥は、種によっては人間の幼児と同等の高い知能と喜怒哀楽の豊かな感情を持ち、ヒトとの共通点が多い生き物でもある。生態や行動をはじめ、言語獲得やコミュニケーションなど人間の能力とも密接につながる鳥の奥深さ・魅力を自然科学と人文科学の両面から多角的に見つめ、恐竜から進化を遂げた「鳥」と、まったく異なる進化の歴史を旅した「ヒト」がなぜ似ているのかを探り、そこから発展的に「人間とは何か」という問いに答えようとする一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たいこ
8
人間と姿が似ているチンパンジーが賢いのはわかる。でも鳥が賢いのは何故?と思って読んだ。まず人間的な形をしていることが賢くなる条件と思い込んでいたのが大間違い。鳥の賢さや能力、その他の動物たちの「文明を築こうとはしない賢さ」に感銘を受けた。2023/01/15
にしの
8
よくまとまった内容だった。最新の鳥研究事情がわかる。2019/01/22
yukision
8
インコの飼育書だけでは物足らず,幅広く鳥について知りたいと思って手に取ったが,その期待に十分応えてもらえた。鳥飼いとして,そうそう,と頷ける柔らかい話題から,トリビア的なもの,専門的な内容までコンパクトにまとめられており満足した。2018/01/24
優
6
読んで、すごく幸せになった 今は、経済的理由で鳥をお迎えすることはできないけど、幼少期に何種類かの鳥と過したことで、感覚的に、この本に書いてある鳥の特性はよくわかる、鳥は人間の仲間だ2018/11/05
しゅー
5
鳥好きにはたまらない一冊。 鳥の素晴らしさをいろんな角度から言っている。 鳥を深く知るほどに好きになって行く不思議な魅力ですね2017/04/23