新潮文庫nex<br> 僕らの世界が終わる頃(新潮文庫nex)

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新潮文庫nex
僕らの世界が終わる頃(新潮文庫nex)

  • 著者名:彩坂美月【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2018/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101801216

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内容説明

不登校になって早一年、14歳の工藤渉は暇を持て余し、軽い気持ちで小説を書き始める。物語を作るのは想像以上に難しく、だが驚くほど楽しかった。初めての小説『ルール・オブ・ルール』をネット上で公開すると、予想外の反響が。けれどその途端、渉の身辺で怪事が続く。脅迫メール、不審な電話、そして作中の場面に酷似した殺人未遂事件。現実と物語が交錯する高次元ミステリー!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

151
『まさか ー この奇妙な事件には、一年前のあの出来事が関係しているのだろうか? 自分が引き起こしてしまった、取り返しのつかない夏の日の出来事』。身近に次々と発生する不可解な出来事に対峙していく主人公の渉。この作品には、”小説内小説”という構成の下に巧みに織り上げられた”ミステリ”な物語が描かれていました。内側の小説に思わずのめり込んでしまうこの作品。それを巧みに包含していく外側の物語にも惹かれていくこの作品。“僕は、小説家か、殺人者か”と大きく記された本の帯の言葉に、読後なるほどねと唸らされる作品でした。2025/01/26

へくとぱすかる

68
読み終わるまで時間がかかったが、後半は一気読み。もしも自分がネットにアップした小説のとおりに、人が犯罪被害にあったら? 主人公の渉は不登校の状態にあり、14歳だから大人以上に大変な苦悩を抱えることになる。周囲の人物の視線よりも、ネットで攻撃される方がはるかに恐ろしいことが、現代という時代を典型的に象徴しているだろう。誰がこんなことをしているのかが作品最大の謎だが、物語を終わらせる手がかりを知る場面が、ミステリとしてのキーで、すごく秀逸だと思う。何度もピンチに陥る渉だが、やはり持つべきものは友だちだ。2022/12/07

ren5000

50
表紙からラノベっぽいのかしらん?と思って読み始めたんですが、引きこもりの少年が書いた小説の中身に似た事件が次々起こって…。という内容でラノベっぽい感じを残しつつちゃんとミステリーしてました。自分が今の若者だったらもっと楽しく読めたかも?いかんせん自分がおっさんだけにまずまず面白かったで終わってしまった。2018/06/11

佳蓮★道央民

48
★★★★★★やっぱり、彩坂美月さんのミステリーは好きだなぁ。一番最初に『夏の王国で目覚めない』を読んでから、この人は、なんて上手いトリックを使うんだ!ってビックリしながら読んでたけど、今回も見事に嵌まりましたね!本当にこれは、小説好きな皆に是非読んでもらいたい作品です!だって、引きこもりの14歳が小説を書いてるんだよ⁉️それも本好きな男の子が‼️めっちゃ面白かったです!!一気読みしてしまいました!グロさもあまりそんなにないし、とにかく次はどうなるんだろう?って頭の中で考えながら読み進めました!お勧めです!2019/02/12

美葉

47
彩坂さん2作目。主人公がネットで書いた小説と同じような殺人(未遂)事件が現実で次々と起こっていく…という話。全体的になんだか中二病感があるけど、それはそれで面白かった。物語でメッセージを伝えるって素敵。「ここからまた始めることは何度だってできる。だから、生きて!」2018/12/10

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