内容説明
誰もが行ったことのある動物園。そこには知られざるドラマがある! 自然を知らない“箱入り”ペンギン、仲間に馴染めないチンパンジー、500km以上を飛翔したハゲコウの追跡……動物たちが暮らしやすく、より魅力的な施設にしたい。動物園の飼育員は、強い思いを胸に、動物たちの心の声に耳を傾け続けている。彼らの愛情あふれる奮闘の日々に迫るお仕事ルポ! 決定版。
目次
プロローグ
ペンギン
チンパンジー
アフリカハゲコウ
キリン
エピローグ
文庫版あとがき
本書に登場する動物園
参考資料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アッキ@道央民
52
本のタイトル、動物翻訳家って?と言う事が気になり、手に取ってみたのがきっかけ。環境エンリッチメント。飼育動物たちの幸福な暮らしを実現するための方策。その例として、4箇所の動物園で、ペンギン、チンパンジー、アフリカハゲコウ、キリンの飼育に携わる人たちを紹介。犬猫などとは違って本来は野生動物として自然で生きる動物たち。そんな動物たちに少しでも本来の能力を生かして生き生きと暮らせるようにさせたいというのは動物飼育に携わる人にとっては永遠のテ-マ。今後も更に新たな工夫で、より動物園の動物たちが快適に過ご事が出来る2021/03/10
ユメ
38
本書では「環境エンリッチメント」という考え方を大切にしている動物園におけるペンギン、チンパンジー、アフリカハゲコウ、キリンの飼育例が紹介されている。動物たちが、その種の本来の生態に近い環境でのびのび過ごせるにはどうしたらよいのか。飼育員たちの試行錯誤の末、幸せそうな表情を見せる動物たちの姿に思わず涙が滲んだ。私の涙は人間のエゴかもしれないが、動物たちの声なき声を翻訳しようとする飼育員たちの真摯さ、動物たちとのあいだに結ばれた絆は本物だ。「動物翻訳家」たちの仕事ぶりに敬意を覚える。2018/04/16
リキヨシオ
18
動物達を檻に入れて展示する紹介するスタイルの時代は終わった。「環境エンリッチメント」という概念の誕生。動物園の飼育環境を充実させて動物達の精神的・身体的な健康を向上させる取り組みが注目されている。そんな動物園で様々な動物達の声を聴く翻訳家「動物飼育員」達の取組みを紹介する一冊。魅力的で面白い動物園をつくる為のマニュアルのない飼育員が重ねてきたノウハウには驚くばかり。動物園や飼育員も動物達の幸せを考えながら創意努力を続けている。そんな見えない努力を感じながら動物園を感じたくなった。ペンギンヒルズ…行きたい!2020/04/29
meow3
14
動物園の人達が何よりも相手(動物)のことを考えて行動するのが素敵だった。アフリカハゲコウを自由に飛ばせてあげるって並々ならぬ信頼関係だと思うし、最高の行動展示だ。チンパンジーの仲間関係の話も興味深かった。リーダーの性格および人徳が重要って 人間にもあてはまるかも。2018/05/03
こつ
12
ペンギンの、チンパンジーの、アフリカハゲコウの、キリンの魅力がぐんぐん伝わってきます。飼育員さんたちの試行錯誤が、動物たちの命にも直接関わる責任もありながらの成功したときの喜びは何ものにも変え難いであろう達成感に繋がるのが気持ちいいです。キリンが臆病な動物とは初めて知りました。2020/09/13




