幻冬舎文庫<br> 熊金家のひとり娘

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幻冬舎文庫
熊金家のひとり娘

  • 著者名:まさきとしか【著】
  • 価格 ¥721(本体¥656)
  • 幻冬舎(2018/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344427273

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内容説明

北の小さな島で、代々娘一人を産み継ぐ祈祷の家系に育った熊金一子は、神と畏れられる祖母と「血」から逃れるため島を出る。やがて大人になり、男の子の母親になることを願う一子が産んだのは――やはり女だった。明生と名付け息子のように育て愛そうとするが、ある日明生が失踪。一子は「バチが当たった」と怯えていた。母娘の愛を問うミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

machi☺︎︎゛

115
北の島で、代々女の子を産み継ぐ祈祷の家系で繰り広げられる祖母からひ孫の話。一子は生理がきたら知らない男の前で足を広げないといけない。と祖母から言われ続け、その呪縛と血から逃げる為島を出た。やがて子供を宿すが産まれた子は、女の子だった。島からは逃げられても代々継がれる血からは逃げられないのか。呪縛とか霊とかホラー要素も含まれて気持ちは晴れないが面白かった。2019/10/24

アッシュ姉

67
どこかで読んだことがあるようなデジャブを感じつつ、先が知りたいのと結末を見届けたくて一気読み。北の孤島でお祓いを生業としている熊金家は代々ひとり娘が跡を継がねばならない理不尽な宿命に囚われている。血の因縁を断ち切りたいのに自ら呪縛をかける娘たちが痛々しい。母親目線にはなれず、娘の立場に立って読んだので苦しかった。暗く重たい空気が纏わりつき逃げ出したくなるが、最後は駆け足のうちにぷつんと途切れたように感じて、もう少し続きを読んでみたかった。2019/05/10

ちょこまーぶる

60
何だか理解したような、してないような一冊でした。北海道の小さな島で暮らす、祈祷師の家に生まれた娘さんの血統の掟から逃れた生活を綴った内容ですが、やはり逃れたはずがその後の生活で血統からは逃れられずに生き続ける一子が不憫でならなかったですね。そして、人生は輪廻するという人生に底知れぬ恐怖感も覚えましたね。そう感じた点では、このミステリーに嵌ったのかもしれませんね。でも、作者が読者に伝えたかったことが、ちっとも理解していないと思っています。作者さん、すいませんでした。2021/07/11

カブ

52
先祖代々お祓いを生業としてきた熊金家の女たち。女の子を1人だけ産んで跡を継がせることが決まっている。そんな、宿命から逃げたいのに逃げられない熊金家の女たち。全体的に暗い感じの進み方で読むのをやめたいのに、辞められない不思議な感じの物語。2018/09/24

えりこんぐ

51
熊金家は代々女の子ひとり。その呪いから逃げた一子は2人の娘を生む。長女は男として育てられ、次女は不思議な力を持っていた。まさきさんお得意の母子ものは、イヤミス風味でほんのりホラーでやっぱりミステリー。母親が背負っていたものの正体を知ったら、明生と愛子は幸せになれるかな。【積読18】2021/02/01

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