内容説明
中国軍とのトラブルで死亡した自衛官は、戦争阻止を誰よりも望んだ真名瀬の親友だった。彼の死を防衛省は日中関係を考慮して警備中の事故死とするが、中国は海洋進出を緩めず、軍事衝突は時間の問題に――。真名瀬は完成間近の核爆弾を、親友の遺志を果たすためにも有事回避の交渉に使えないか模索した。だがその時、核爆弾を何者かに奪われる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AICHAN
44
図書館本。安倍晋三は日本を核武装しようとしているが、この物語を読んで、それは世界が認めないということを知った。少し安心した。物語では…。尖閣諸島近海で中国軍と自衛隊が睨み合いを続け、中国は瀋陽に核ミサイルを配備する。暴走する中国軍はついに最後の切り札を出してきたのだ。この事態を受けて防衛省に勤める被爆3世の主人公は、日本が核爆弾を持つことの優位に気づき、その優位を利用して戦争を回避しようとする…。私は核武装に大反対だが、この主人公のような立場に置かれたらどうなるか自信がない。2019/12/17
PEN-F
36
タイトルのとおり日本が核武装に走ろうとするとお話。人は強欲だから、無いと持ちたがる、持つと使いたがる。その欲望には限りがない。だから最初から無いほうがいいものもある。それが核爆弾。一度手に入れた力を失いたくないのは権力者の常だ。たとえ抑止力としての核武装だとしても各国が互いに喉元にナイフを突き付け合った状態では、本当の平和なんて来るはずもないだろう。2022/09/19
タルシル📖ヨムノスキー
27
ダメなオヤジが主人公の家族小説を読んでいた自分が、まさかこんな小説に辿り着くとは。読んでいてまず思ったのは、日本は核燃料の調達以外の部分では核爆弾を作る技術は十分あるのだということ。コレは多分本当なんだろう。…で実際に核兵器を持つべきか持たざるべきかという問題については、人道的には、そして唯一の被爆国としては間違いなくNOなんだろうと私も思う。しかし昨今の世界情勢を目の当たりにすると、日本も「その気になればすぐに作れるんだぞ!」というポーズを示しておくことは必要なのかと、この本を読んで思った。2020/09/14
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
10
平成30年 4月10日 初版。。。ジュンが秘策を考えて日本を核保有国と見せるために色々と画策する。いわく米中に対して、「いつでも核を作れるのだぞ」とメッセージを出したのである。そのメッセージ提出は成功するのだが、怪しい科学者に核弾頭を盗まれて、東京を吹き飛ばそうとするが、そこに小野寺の部隊などが来て悶着がある。。。でもジュンは上手い手を考えたと思う。まあ可能性は低いであろうが。2018/06/03
s.ogino
6
非核三原則の日本が、国際情勢の危機感から自国防衛のために核武装をする…。 確かに核を持つことは望ましいことではないけれど、それでも国民は頭の隅のどこかで、「核を持っていれば…」と思ったこともあるだろう。 人も街も全てを破滅させる核をどうすれば良いのだろう?世界の国々は他国が核を持つことを阻止し、世界平和を保とうとするけれど、その影には自国が核を持っている事をチラつかせているし… 抑止力としての核も持てば、他国も抑止力としての核を持ちたがる。持てば自分の利益のために使いたくなる… んーー、考えさせられる。2019/07/11
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