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内容説明
廉価になったコンピュータ,質・量ともに優れたデータにより,経済学の主流はいまや実証分析へと大きくシフトした.そこで,ますます重要なのが数学だ.「そうは言っても,実際,数学を勉強すると何の役に立つの? そこが知りたい」.本書はそう思う人に最適の本である.予備知識なしで読める,入門以前の「入門の入門」.
目次
目 次
はじめに
第1章 経済学と数学──なぜ数学を学ぶのか
1 実証科学としての経済学
理論分析と実証分析/なぜ数学を使うのか?
2「数理経済学」の歴史
クールノーの悲劇/レオン・ワルラス登場/サミュエルソン降臨
第2章 一次関数──市場を数式で表現する
1 因果関係を関数で表す
言葉としての関数/近似表現としての関数
2 需要関数と供給関数
用語の確認/数式による表現
3 需要曲線と供給曲線
式とグラフと言葉で/需要曲線を描いてみる/価格はタテ軸に現れる
第3章 二次関数──満腹と疲労
1 便益関数と費用関数
「便益」って何?/費用曲線
2 二次関数による定式化
便益関数と費用関数の定式化/便益曲線の作図法
第4章 関数の微分──「この瞬間の、この感じ」
1 限界便益と限界費用
どうして食べ残してしまうのか?/どうして「限界」というのか?
2 数学的な定義
デルタ・イプシロン論法/現代数学の始まり
3 需要関数と供給関数の導出
最適な消費量を決定する/需要曲線を描く/計算で求める
第5章 関数の最大化──山の頂で考える
1 局所と大域
遥かなる「大坂」/一階の条件/純便益と利潤/需要関数・供給関数を導く/クールノーによる独占の分析
2 極大化の二階の条件
極大を見分ける/テイラー展開
3 関数の凹性と最大化
凹関数/凹関数と二階の条件/市場の均衡
第6章 多変数関数の最適化──ケーキとコーヒーの黄金比
1 効用関数
ケーキとコーヒー、鰻と梅干し/効用/効用関数/限界効用
2 効用関数の最大化
多変数関数の最大化/制約付きの最大化/ラグランジュの未定乗数決定法/効用関数の準凹性
3 一般均衡
マーシャル型需要関数/一般均衡の計算
第7章 マクロ経済学と差分方程式──富める国、貧しい国
1 ソローの成長モデル
タンザニアの悲劇/生産の3要素/成長のサイクル/成長モデルの定式化
2 経済成長の安定性
経済成長の帰結/なぜ定常状態に向かうのか/定常状態の安定性
3 最適成長理論
貯蓄率はどう決まるのか/オイラー方程式
第8章 動的計画法──失業者は関数方程式を解く
1 自発的失業の理論
経済学における「期待」/失業と期待/自発的失業の理論
2 繰り返し代入法
ベルマン方程式/繰り返し代入法/繰り返し計算の収束
読書案内
おわりに
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Francis