内容説明
自然現象や環境問題、宇宙や医療、生物、物理、化学など私たちは日々、最先端研究から日常の科学の話題に触れている。 だが、どう受け止め、どう理解すれば安心して暮らせるのだろうか。 知ってるようで知らないこと、知らないと困る科学の話を『理系思考』や『気になる科学』など、文系人にもわかりやすく、解説することで定評のある著者が解説。 好評科学エッセイ最新刊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
65
5つのテーマから1つずつ印象的なトピックを挙げてみる。【ときめき】からは『KAGRA』。世界三ヶ所の1か所、飛騨市旧神岡鉱山地下。世界を牽引して欲しい。【すさまじき】からは『核のゴミ』。地下深くに埋め安全レベルになるまで”10万年”?!【おぼつかなき】からは『ゲノム編集』。”デザイナー”、頭の固い私には無理。【とくゆかしき】の『尿の臭いで癌』が本著のベスト。何せ学名も”Cエレガンス”!?自然界の可能性に感嘆。最後の【近うて遠き/遠くて近き】からは『命取りの動物』。何とリストに”人間”?!う~ん、笑えない。2019/07/31
けんとまん1007
62
科学に関すると思われる分野。広く浅く、軽く読める文章で綴られている。なるほどなあ~と、入門書として、ちょうどいい具合。ここで、興味を持った事柄について、深めていけばよい。2021/08/25
千穂
46
教育学部で国語の免許を取得した著者が語る科学本。文系らしく清少納言の枕草子風に章立てしてあるのも趣があってよい。折しもノーベルウィーク。京大の本庶さんがオプジーボの研究で医学生理学賞を受賞。受賞式はノーベルの命日である12月10日なのだとか。大学の研究テーマは軍事目的であることが多いがスピンオフの意味が軍事目的で開発された技術が企業などにより民生化されることとは知らなかった。2018/10/02
てつ
40
元村さん、相変わらずよいです。2018/08/11
R
33
科学検証の面白さ、科学そのものの魅力を紹介した本でした。大人が読んでも面白いが、未来ある子どもが読むのがよりよいなと思わされた。科学と一口にいっても、化学、物理、生物と様々なジャンルから宇宙にいたるまで、様々なサイエンスの最前線を紹介していてとても面白い。学術ではなく、その新発見や、探究心がどれほど凄いかというところに着眼があり、研究することの面白さや、知ることの楽しさが伝わるようでとてもよかった。あわせて、専門書も読みたい一冊でありました。2018/08/29