大ウンコ

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大ウンコ

  • ISBN:9784062119788

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内容説明

現代人の生活がどんどん抗菌化、清潔化されていく。匂いに対しても過剰な反応がある。便の臭いはもちろん、汗の臭い、体臭などは反清潔と、排除されている。果たして人の生活はウンコや臭いを、ただ「汚いもの」として排除してしまっていいのだろうか。
寄生虫学、感染免疫学の専門家である著者は、こうした清潔志向に警鐘を鳴らす。定期的にウンコをすることは健康維持のバロメーターだし、ウンコに細菌が住むことも臭いがあることも意味のあることだという。ヒトが無菌の中で暮らすことは、人類の存亡にもかかわることだという。不快生物としてゴキブリ撲滅も、化学物質のボディシャンプーで体を洗うといった「異常な不潔ぎらい」は本来必要なものまで排除してしまっている。O157の流行も、アレルギーの問題もそうしたことに起因していると言い切るのだ。
本書は健康のための「反清潔」「反抗菌」「反消臭」のススメ、である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかぴ

17
図書館本。汚いもの→臭い匂いを排除するという日本人の単民族の近代化における悪い面に警鐘を鳴らしている。腸内環境の大事さを訴えている。菌が悪いものだと一方的に決めつけて菌をなくした結果、別な菌に感染(o-157等)やアレルギーの発症を起こしてしまっている。それどころか地球環境の破壊を生み出している現状。人間の身体は菌を受け入れて生きていることを認識しないといけない。最近は腸内細菌の大事さが広まってきたので更に別なものを受け入れる社会になって、いじめがなくなってほしい。ありがとうございました。2020/01/22

パファ

1
うんちについて面白くまとめてありました。 潔癖思考が行き過ぎていると感じているのには同感です! トイレで、ほかの人の皮膚の常位菌をもらうとか面白すぎ!! 見えない人たちの力もかりつつ、日常が回っているとは、考えてもみませんでした。2015/11/01

ytkhs

1
著者の辺境実話が何度も出てきて食傷気味な感はあったものの、潔癖過ぎ、清潔過ぎの弊害についてはうなづける部分が多い。科学的に証左を示しているわけではないから確定的には判断できないけども。過ぎたるは及ばざるがごとし。2013/01/06

本多

1
図書館:まぁ、表題どおりの内容です。おわりに、に書いてあった表題候補が酷すぎて笑えました。辺境好きの藤田先生の、辺境実話もすごい。怖いもの見たさで一回行ってみたいと思いますが、多分すぐ根を上げそう。2012/05/26

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