内容説明
カメラマンの高村は菊地に5万ペセタの貸しがあった。日本の雑誌の依頼でスペインの農村地帯を撮影旅行した時、現地スタッフだった菊地は、10万のギャラの半分しか払わなかった。残りのギャラをもらうべくセビリアのホテルを訪ねた高村に、菊地は“アメラダのマキに会え!”のメッセージを残していた。マキは日本人娼婦だったが、ふたりは何者かに狙われ、必死の逃亡を続ける……。スペインの闇をさまよう男と女の愛と意地。叙情溢れるハードボイルド!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Walhalla
23
ハードボイルドの雰囲気が楽しめる作品ですね。舞台はスペインから始まり日本へ。逃避行のなかにも主人公と女性の愛が見え隠れして、物語に深みを与えます。私は北方謙三さんは初めてでしたが、他の作品も読んでみたいと思います。2024/06/12
背番号10@せばてん。
22
1988年6月25日読了。あらすじは忘却の彼方。(2023年3月18日入力)1988/06/25
らくだ
1
カメラマンがスペインで、行方不明の友人を探す話。北方健三はいつ読んでもおもしろい。2009/07/28
陶符
0
図らずもスペインが舞台の話だったわけだが。 それにしても、北方謙三とか何年ぶりだろう・・・。オチはアレだが文章自体は子気味よく流れて、電車が目的地に着く頃にはすっかりクライマックスまで行ってしまった。夏休みの1冊目としては、まぁアリだったかな2015/08/12
フミ
0
主人公の男臭さが非常に良い。 北方謙三は外れが無い。2013/08/30