経済学者、待機児童ゼロに挑む

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経済学者、待機児童ゼロに挑む

  • 著者名:鈴木亘【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 新潮社(2018/03発売)
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  • ISBN:9784103517115

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内容説明

全国で20万人ともみられる社会問題には、あなたの知らない根本原因があった。官に甘く民に厳しい許認可、税金漬けの公立保育所、財政難から保育士に寿退社を促す私立保育所、そして「保育の質を守れ」にひそむ大ウソ――。保育歴16年、東京で対策の陣頭に立つ異端の学者が、待機児童ゼロを阻む「真犯人」を炙り出す改革戦記。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テイネハイランド

16
図書館本。著者は、橋下・前大阪市長、小池・現東京都知事のブレーンとして政治の世界でも積極的に活動してきた経済学者。本書は、小池知事の最優先課題である「待機児童問題」に、著者自身が東京都の顧問として何を考えどのように行動したかを、一般にもわかるように説明した本であり、門外漢の私が読んだ限りでは説得力のある意見を述べていられるように感じました。ときには周りの反対をものともせず慣習やシステムを改善しようとするのはエネルギーがとてもいることですが、その苦労や工夫についても述べられているので読み応えがありました。2018/06/08

Mc6ρ助

10
直前に読んだ「仕事と家庭は両立できない?」と同じく、小池都政の顧問として待機児童対策に携わった社会科学者にも迷いがない。しかし、新自由主義をベースとする色々な対策は、実際に東京都で実績を出している、といわれてもどこかで納得できない。シングル・ペアレントの置かれる状況はどう考えても社会保障の領域で、育児と介護の問題は「働かざる者食うべからず」の新自由主義とは本質的に相容れない。どこかの与党幹事長の言をひっくり返せば、女性が選べるようになっただけまし、になり、前に進んでいるのだろうが・・。でも、これはいい本。2018/07/16

Ai

7
保育園見学会に行くと、「保育園落ちた日本死ね!」系ママに遭遇することが多く、なんで現場がこんなことになるのか知りたくて。都の待機児童問題に真っ向から向かい合った著者とあって、問題の根源解明から対策、実行プロセスまで分かりやすく展開。組織の中で改革を進めるには、地道に泥臭く対話を重ねるしかないのです。この本を読むと、待機児童や保育業界の見方が良くも悪くも変わりました。 ともかく、見学会でキレるのはいかん。現時点では、やれることをやるしかないね。2018/10/01

awe

4
大阪市役所特別顧問としてあいりん地区再生に暗躍した経済学者が、今度は都庁の特別顧問として、そして3児の父として待機児童問題に挑んだときの話。筆者の専門ど真ん中なこともあって、前著にもまして情報量が多く、ルポルタージュながら学術書を読むかのような読み応えを感じた一冊であった。筆者曰く、児童福祉の業界は歴史的な経緯の中で大規模な公金が投入されている世界であるため、適切に市場原理を導入し待機児童問題を解消に導いていくことが必要で、そのために筆者と役人達がどのように奮闘したのかが克明に記されている。前著と同様に2022/06/27

すのす

3
社会保障に鋭く切り込む鈴木亘先生の、待機児童対策・保育政策に関する書籍。仕事上関わりのある分野なので、勉強。普段の鈴木先生流と異なるのは、ご自身の子育て経験も述べている(当事者である)こと。保育政策の社会主義的側面は、個人的にも感じるところ。保育バウチャーやイコールフッティングの指摘も理解する。打開策も、一部はまさにそうすべきではと思う。読む際に留意すべきは、規制改革等の国との闘争自体に焦点が当たりがちな点、市場化・競争導入による原理論偏重、子育て政策は経験や家族観・哲学に左右される側面を軽視してる点。2019/09/06

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