内容説明
二十一歳の元タカラジェンヌが飛び込んだのは、想像もつかないような、波瀾万丈の結婚生活だった――。「火垂るの墓」で描かれた妹の死、複雑な生い立ち、放浪癖、直木賞受賞、歌手活動、田中角栄への挑戦、沖縄への思い、そして病に倒れて後のリハビリと口述筆記の日々……。文壇きってのトリックスターの素顔を妻が綴る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
56
「私はいつだって、何も考えず、女でいられた。あなたが男だったから。」なんて素敵な殺し文句だろう。愚痴というスパイスを効かせた、長い長い一冊のラブレターだ。僅かながらあの大島渚氏との伝説のバトルにも言及されており大変興味深かった。 2018/01/12
mooroom7
2
何だか、迷路みたいだが、kidle 本のほうに登録しちまったが、こっちがあったのね。以下同じじゃが; 10日くらい前に読み終わったが、読メで出てこなかったので 遅くなった。読んでよかった本でした。野坂はエライ偉大ななのだが、奥さん暘子もエライ。文章も読ませる。そして、あらためて知る野坂の幼少期からのエピソード等にも、痺れるものがあって、そしてその希代の偽悪家ぶり。野坂本をさらに読む意欲が湧いたよ。よかったよ、暘子さん。2025/05/10
バーベナ
1
タカラジェンヌだった21歳で結婚。野坂さんを愛して、愛された陽子さん。可愛い夫婦。「マリリンモンロ~ノ~リタ~ン」と歌っていた野坂氏しか知らなかったけれど、これは女性にモテる人だわ。2021/01/31
がんもどき
1
図書館本。 三年前に発行された本である。奥さんなのに「野坂さん」と呼びかけるのは他人行儀な気もするが、そういう生活スタイルだったのだなとも思う。戦争のつらさ、飢えの苦しさを繰り返し話していたのだなともわかる。野坂さんが食べていくためには何でもやったというのが印象に残った。2020/07/15
海戸 波斗
1
次の男を探さずに生きていけるなんて、本当に羨ましい。娘もジェンヌ。お身内の話を切り売りして印税ゲット。需要があるから供給されるんだよね。ありがとう、面白かったよ。 あれ、上の娘は小説家デビューして田辺聖子に批評されてたな。お後がよろしいようで。2017/12/28
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