- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
”あなたはいま幸せですか?”と問われたらなんと答えよう。幸せな人も、そうでない人も。しばしショーペンハウアー先生に耳を傾け、幸福について考えてみよう。自身の生涯を通じて、幸福とは何かについて思索したエッセイ「幸福について」を、ドラマチックに描き幸福の本質に迫ります。”人間が幸福になることは難しい。しかし、出来る限り楽しく生きる術はある”。読むと幸せになれる一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てち
128
幸せの基準は昔よりも上がったと私は感じている。スマートフォンやSNSの台頭により、他人と比較しやすくなったからだ。つまり、他人の生活の良い面だけが可視化できるようになり幸福の基準値が上がったのだ。しかし、この物質的欲求から得られる幸福は幸福ではない。幸せとは、自己の内にあるものだ。幸せでありたいと思うなら、我々のあり方、つまり人柄に目を向けるべきである。 むむむ、間違いないな。2021/11/01
ehirano1
83
出張の隙間時間に立ち読みしてしまいました・・・。「どうしても幸せでありたければ、自分の中にある幸せを数えればあなたはすぐに幸せになれる」については「あっ!」と思いました。2018/07/04
団塊シニア
30
「孤独でいる時のみ人間は自由なのだ」というショーペンハウアーのこの言葉は説得力がある、孤独自体ネガティブに捉えられるが本書でいう「孤独を愛しなさい」は前向きに捉えることができる幸福論である、いかに心の持ち方が大切かを考えさせる良書である。2018/05/06
小木ハム
25
うら若きエリザベート・ネイが自殺しようとしている所をショーペンハウアーに助けられ、後に立派な彫刻家となって恩返しにやって来る、というイイお話だった。ショーペンハウアーは幸福の理想を『自給自足の経済』と唱えたようだ。孤独と向き合わず"内省=自分との対話"をサボり、目を逸らしていると、自身の外側に幸福を求めるようになる。外部からもたらされる幸福は、その多くが虚構である。この考えでは自給自足が難しい事は明らか。みずみずしい主観を育てることが大切だ。『自分の中にある幸せを数えれば、あなたはすぐに幸せになれるよ』2021/05/03
tori
22
まんが学術文庫。漫画でサラッと読めるため思索が進み有益。「人間は他人と合わせようとして自分の4分の3を失う」らしい。真実かは定かではないが実感が伴って怖い。人格の形成、ひいては心の朗らかさが幸福を感じるには大切。 「悲しんでいることがつまらないことである人ほど幸せ」も素敵。古典をマンガで、凄すぎる。原作読みたくなる!2020/06/23