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内容説明
なぜ「何をしても許される」と考えるのか?
秘書に数々の暴言を吐いて話題となった東大卒・官僚出身の代議士、経営する企業の金を博打につぎ込んで逮捕された高学歴の世襲経営者…といった有名なケースに限らず、一流大学卒で輝かしいプロフィールの持ち主が、暴言を吐いたり、周囲を振り回したりするケースが後を絶たない。
厄介なのは、これらの人たちに「周りに迷惑をかけている」という自覚がないこと。
優秀なはずの人たちが、なぜこのような行動を起こしてしまうのか。そして、なぜ自覚がないのか。
気鋭の精神科医が、「無自覚型」の高学歴モンスターの精神構造を分析し、対処法を明らかにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
69
高学歴に限らず他人の気持ちがわからない人間はいつの時代もいる。人は人の上に立ちたがる性質があるものである。今後こういう人々の存在は先鋭化していくだろう。他者への思いやりと自分への客観化は永遠のテーマだ。2018/04/01
たまきら
49
最近の政治家で思いついたのは齋藤元彦元知事、石丸伸二元市長でしょうか。強い特権意識、共感力の欠如、現実避妊、状況判断の甘さ、自覚の欠如。傲慢で攻撃的なのに上の人には服従…おお、嫌だ。自己愛過剰社会への危惧を読みながら思うのは、結局価値観が単一的なことが問題なのだということ。高学歴=ベスト、という考え方がいま、ものづくり日本を壊してしまっている気がする。モンスター回避の「すべてを疑え」には大笑い。ワカル~!2024/11/04
Isamash
29
阪大卒京大博士号の精神科医2018年著書。高学歴で成功体験も有る実例として、豊田真由子や山尾志桜里元衆議院議員、井川意高元王子製紙社長、佐川宣寿元国税庁長官等が挙げられていた。ただ成功体験が重なって天狗になっている人間誰でも共通の事柄が書かれていて、期待していた高学歴者特有の欠点の描写は無く、物足りないところもあった。著者の周りの、女性患者に手を出す高学歴男性医師も書かれているが、国立医学部生の学生時代からのモテ方を考えると環境が作ってしまっているとも思う。著者自身が超高学歴で、どう驕りから克服したのか?2024/02/10
謙信公
22
いきなり「このハゲーッ」で始まる。高学歴で輝かしい経歴の持ち主が、暴言を吐いたり、周囲を振り回す。迷惑をかけている自覚もない。親が叱らない。教師も叱りたくても叱れない。結果、少々のことは許されると思い込み、自己を正当化し、何でも他人のせいにする。出世願望と自己保身は高学歴であるほど強く、この手の人間を変えるのは無理。その対処法は①観察・分析をする②意地悪な見方をする③第三者を交え証拠を残す④スルーする⑤自分の欲望を見きわめる。自分の身は自分で守る。なかばあきらめ。まぁ、高学歴でなくても大勢いるような……。2024/05/30
すみけん
15
この種のタイプ、多かれ少なかれ存在するのであろう。最近は政治家、官僚によく見かける気がする。自己愛が強すぎるナルシストにはつける薬がない、ということが悲しい。共感力・創造力の欠如というのが、周りには一番厄介。日本の学歴社会の弊害。2018/07/10
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