内容説明
深夜ラジオを聴いていると、パーソナリティの声以外に、誰かわからない人の笑い声が聴こえてくる時がある。それは構成作家の笑い声である。パーソナリティの伴走者ともいえる構成作家の証言をもとに、『伊集院光の深夜の馬鹿力』『ウンナンのANN』『コサキン』『オードリーのANN』などなど、90年代を中心に深夜ラジオの舞台裏を語り尽くす。昔よく聴いていた番組を思い出したり、そんなことがあったんだと番組の過去に驚いたり。これを読むと、ラジオをもっと好きになる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サーフ
15
深夜ラジオ好きなら多くの人が一度は憧れるパーソナリティ以外の笑い声の主「構成作家」にフォーカスを当てた作品。10人ほどの構成作家それぞれのインタビューで構成されている本だが、それぞれの番組制作に対する姿勢が描かれており、ラジオ好きとしては読んでいて「番組の裏側」を知ることができる。インタビューの中でほとんどの人が伊集院光の名前を上げており、ラジオ界における彼の影響を改めて知らされる。ラジオ好きによるラジオ好きのためのラジオについての本であることは確か。2018/10/06
緋莢
12
図書館本。10人の構成作家にインタビューした本。合間に4本のコラムも収録されています。ただ、最初の藤井青銅は 〝構成作家”という言い方に抵抗を感じる、ドラマを書かない人が〝構成作家”と言われることが多いけど、どちらも やる人も結構いるので、まとめて〝放送作家”でいいと語っています(ちなみに、後年刊行された『深解釈オールナイトニッポン』の副題には10人の放送作家とついています。この本に登場する藤井青銅、石川昭人も登場)(続く 2024/05/04
スプリント
8
すっかりラジオを聞くこともなくなってしまいましたが、昔を思い出して懐かしさに浸れました。2018/06/09
たいそ
5
2018年。ラジオは全国共通の話題になりにくいね。長田宏氏の話が一番共感できた。QRはKBSが強かったし、TBSも聴いてなかった。そんな中「青春ラジメニア」の話が出ていて良かった。初めて聴いた深夜ラジオは前身の「アニメ玉手箱」だった。当時は聴き専だったが、最近地元のFM局をきくようになり、少し投稿するようになったので、電波の向こう側のことを伺い知れておもしろかった。「やりたいことをやらないのはプロフェッショナルと言えないが、こなすことに慣れてやりたいことを見失ってしまうのもプロフェッショナルではない。」2021/03/20
sugarpon
5
深夜ラジオに親しんでいる自分にとって、ラジオ番組の移り変わりや番組制作の裏側を知ることができてとても楽しめました。今ラジオは広告費が減り続けてとても厳しい状況にありますが、確実にそばに寄り添ってくれる無くてはならない媒体。パーソナリティや作家さん、スタッフさんと共に長く生き続けてほしいと強く思います。2020/12/07