内容説明
多くの読者から共感の声が届けられた話題のヒューマンドラマをノベライズ 4組のカップルは、それぞれの苦悩と葛藤を乗り越えられるのか……?
不妊治療を続けながらもなかなか妊娠せず、ついに体外受精まで試みようとする五十嵐夫婦。亡くなった先妻との子・亮太を引き取ることになり、おしゃれな生活が一変してしまう川村亮司と杉崎ちひろ。新たな仕事のやりがいを見つけた小宮山真一郎とそれに反対する深雪。母親にゲイであることを知られ、否定されてしまう広瀬渉と青木朔。おのおの問題を抱えた4組のカップルは、どのような答えを見つけるのか……?
コーポラティブハウスの住人たちが繰り広げるヒューマンドラマの完結編!
※※本書はドラマ「隣の家族は青く見える」のシナリオをもとに小説化したものです。小説化にあたり、内容には若干の変更と創作が加えられておりますことをご了承ください。「10」は、小説オリジナルのストーリーです。なお、この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは無関係です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
歌
4
★★★★☆泣けた。2019/06/14
sui
3
25。子供のいる人、いない人。籍を入れる人、入れない人、入れられない人。家族の形は多種多様で「当たり前」と固定観念で固められた家族像って自分がそこに嵌まらないと時に居心地悪かったり、時にどこか罪悪感を持ったりして。奈々ちゃんの真っ直ぐな優しさや朔の強い信念やらに、ドラマを見ていた間は何かしら琴線に触れることが多々あり涙もろくなっていました。不妊治療のことやLGBTQのこと。知らないことを知ろうとすること、そこから変わっていく大切さ。なくならない弱さならせめてそこに少しの強さも持てるといいなと思いました。2018/03/27
sakura
1
10話はオリジナル。皆が思い描いていた未来ではないけれどそれぞれに納得して選んだハッピーエンディング。もちろんドラマエンディングもドラマチックで素敵でしたが、ノベライズエンディングではそれぞれがコーポラを選んだ理由についても言及してて、素敵なコミュニティが出来て良かったなと思ったり。家族のいなかった朔に家族ができたこと、ほしがってばかりじゃなく自ら掴みにいったところが最高ポイント。わたさくの空白の1年と指環物語の番外編が欲しいなぁ…。(初版のためわりと重要なところで誤植ってたのは、後でそっと直しとこう。)2018/04/09