内容説明
ツイッター、ブログなどSNS全盛時代に求められる美しい表現とは何か。
短編小説の名手でもある著者が、ときに古今東西の名著を引き合いに出しながら名文の書き方を教える。
大学での講義をまとめた現代文章読本。
芥川賞選考委員で現代文学の旗手、文壇の貴公子・島田雅彦が、古今東西の名著から豊富な事例を引き合いに出し、「人に伝わりやすい短文の作り方」をアドバイス。
大学教授としてSNS世代の若者と接している経験も生かし、現代人に役立つ短い文章のテクニックをアドバイス。
教授を務める法政大学の授業「メディア表現ワークショップ」を基に書いたSNS時代の文章読本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
133
島田雅彦は、新作をコンスタントに読み続けている作家です。もっと気軽な文章読本かと思いきや、意外と高尚な文章指南書でした。S田M彦と書かれると、少しエロい気もしますが、凄く真面目で、大学の文学部のテキストとして使えるかも知れません。読メの感想が巧くなることを期待しましたが、現状効果はありません(笑)4月は、本書で読了、1か月間で読んだ本の冊数でPB更新(薄い本が比較的多かった)、イチローの背番号と同数になりました。2018/04/30
harass
77
レビュで気になり借りる。ざっくばらんに語るエッセイといってよく、散漫としていて軽く読む。時々唸る部分があるのだが、読後物足りない感があった。この作家の非小説の本はあまり感心していなかったが、まあましかなと。先達の本などを参考に、それぞれが試行錯誤しよう、という、当たり前のことを言っている。いくつかの名作などの実例と分析がある。あまりおすすめしない。まあファンなら。2018/12/16
佐島楓
61
この先生はどうしたって一般の読者(島田先生のファン以外の方)の求める着地点に落下して下さらない。肩すかしを食らったような気持ちで読み終える方も多いかもしれない。大事なことは書いてあるのだが、全体的にハードルが高いように思った。2018/03/31
明るい表通りで🎶
53
短く簡潔に自分の主張を相手に伝える技術を持ちたい。短い文章で過不足なく自分の言いたいことを表現し、さらに相手にも容易に理解してもらう方法を習得したい。2025/02/14
怜音
19
本屋でたまたま見つけて読み始めた本。読み始めて二週間ほど経つけれど、いまだに読み切った感がない。イチロー選手がグローブを磨くように文章表現を磨くというくだりには共感したけれど、天才でさえ研鑽を重ねるのだから、凡人は稚拙でも毎日書いて、読み返して、落ち込んで、こっちの方がいいかなをとにかく繰り返すしかないのでしょう。2019/01/20